フェニックス電機。

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今夜は久しぶりに経営戦略研究会に参加してきた。
前回の研究会をサボってしまったので、約1ヵ月半ぶりくらいだ。
この研究会は相変わらず優秀な方たちが参加されていて、僕が発言するのが恐縮なくらいだ。ただし、MBAなどのコースは色んな業界の人間とディスカッションすることで、1+1を3以上にしようとする思考なので、僕のような経営知識のない人間の発言でも、Webスキルやマーケティングスキルなどを買ってもらえるのだ。
今回のケースは「フェニックス電機」。聞いたことがある方は少ないのではないかと思うが、意外と身近な機材の中身を作っている会社だ。我々ビジネスマンのプレゼンテーション時には欠かせない、“プロジェクター”の中のランプを生産している会社だ。
なぜこの会社のケースが使用されたかというと、1度上場し、その後倒産(会社更生法適用)。しかしまたその約7年後に再上場を果たすという、まさにその名のとおりに不死鳥のごとく復活した稀なケースだからである。
元々はハロゲンランプをメインで生産し、海外向けに輸出していて、国外販売シェアは90%近くに上っていた。しかし、輸出先の国から関税をかけられてしまったため輸出は止まり、会社の経営は一気に落ち込んでしまった。
これを再生させた人間がいて、その経営手腕とはなんともすばらしく、また時代背景やスポンサーにも恵まれ、プロジェクターランプの生産という新規事業で再生を果たした。今では東証1部上場企業である。
このケースを使用して、何をディスカッションしてきたかというと
【1】どうしていれば倒産しなかったのか?
【2】なぜ復活できたのか?
【3】今後はどのように展開していけばいいと予想されるか?
という3つの課題であった。
自分が経営者であればどのような意思決定を行うかであるが、これがまた難しい。中小企業にしかいたことがない僕は、数百人規模の会社のトップに立って最終決定をくだすことが果たしてできるだろうか?もちろん色んな発想やアイディアはあるのだが、下の人間たちを巻き込んで実行していくパワーって計り知れないのではないかと思う。それを実行した再生請負人の斉藤定一氏は素晴らしいリーダシップだと感じた。
興味ある人は「フェニックス電機」で検索してみてください。色々おもしろいエピソードが引っかかります。