アクティビティ・ベースト・マネジメント(ABM)。

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アクティビティ・ベースト・マネジメントとは、活動基準で経営を管理していく手法で、これまで見えなかったコストを可視化し、無駄を省いて経営を改善するしくみのことをいう。
具体的な例を見てみよう。
【例】
営業会議1回にかかるコストを計算する。条件は以下のとおり。
<条件>
参加者:課長(1人)、主任(1人)、課員(3人)
時給:課長\12,000、主任\6,000、課員\3,000
<アクティビティ>
●会議資料の作成:主任(5時間)
●会議資料のチェック:課長(30分)
●会議室への移動:全員(5分)
●会議:全員(2時間)
●会議室からの移動:全員(5分)
●議事録の作成:主任(30分)
●議事録のチェック:課長(10分)
これらを計算すると以下のようになる。
●会議資料の作成:\6,000×5h=\30,000
●会議資料のチェック:\12,000×1/2=\6,000
●会議室への移動:(\12,000+\6,000+\3,000×3)×1/12=\2,250
●会議:(\12,000+\6,000+\3,000×3)×2=\54,000
●会議室からの移動:(\12,000+\6,000+\3,000×3)×1/12=\2,250
●議事録の作成:\6,000×1/2=\3,000
●議事録のチェック:\12,000×1/6=\2,000
合計すると\99,500。
一回の会議を行うのに、約10万円もかかっていることになる。
このように可視化することで、削減ポイントも明らかになる。たとえば、会議資料の作成を主任1人に任せるよりも課員3人に分配したり、物理的に会議を1時間で終わらせるための方策を考えるなどが挙げられる。