『勝者の思考法』。

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スポーツジャーナリストの二宮清純氏の本を読んでみた。
個人的にはスポーツジャーナリストはあまり好きではない。特に金子達仁氏なんかは個人的には最悪だ。
なぜなら彼の記事は、批判をすることでそれを正当化しようとしているからだ。往々にして、批判的な意見というものはもっともらしく聞こえたり、読めたりするものだ。
特に2002年に日韓共催W杯が開催されたときには、彼の記事を相当読む機会があった。僕はスポーツ新聞は「スポニチ」、雑誌は「Number」と決めている。その中に彼の記事がたくさん書かれていたのだ。毎度のようにトルシエの批判や中田英寿の批判で辟易した記憶がある。
そんなことでスポーツジャーナリストを嫌いになったのだが、二宮清純氏の記事にはあまり記憶がない。仕事で彼にコラムを依頼したこともあるが、その文章も特にパっとするものではなく、インパクトにかける印象。
そんな彼の本を初めて読んでみたのだが、おもしろい。非常におもしろい。何がおもしろいのかうまく説明できないが、たった2日で読みきってしまうほど集中させられる本だった。この本の中での”勝者”とはスポーツ界での話しなので、理解しやすいのもその理由なのだと思う。それ以上にテンポのいい文体がスラスラと読ませてくれるものなのかもしれない。
すでに第14刷となっているので、かなり売れているのだろう。ぜひ皆さんも読んでみてください。