『柳井正の希望を持とう』。

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朝日新聞土曜版『be』に連作されていたコラムをベース再編集された、ユニクロ柳井社長の新書。
急成長したユニクロの経営哲学と柳井社長のマインドがたっぷり詰まった1冊。前著『一勝九敗』があまりにおもしろかったので、読んでみたのだがやはりおもしろかった。
仕事に疲れることがあったとき、もう1度読もうと思う。
P.25
「自分自身を変えていき。どうやって成長していくかを真剣に考える。ほんとうに成長を考えて、準備をしている人間にしか未来はやってこない。自分で取りに行く人にしか成功の果実は手に入らないのです。」
P.49
「顧客のニーズに合う商品をつくるための「マーチャンダイジング」、良い商品を提案するための「マーケティング」、良い商品をしっかりと供給する「サプライチェーン」、そのすべてを構築しなければ、小売業は生き残っていけない。」
P.134
「本質的な社会の仕組みは、みんなで働くことにある。仲間、上司のことも考える。考えたうえで、仲間、上司に対しても要求を出す。相手に何も要求しない人は、自分にも要求しない人だ。自分がやるべきことや、やれるだけのことをやっていないから、周りにも要求できないのだ。それでは成長するわけがない。」
P.183
「MBAは資格だ。他の人よりは経営者になるためには有利になるかもしれない。けれども、MBAを持っているからといって、その人がイコール経営のプロであるとは限らない。どちらかといえば、プロでないケースの方が多いと言える。こうしたキャリア志向の人は自分のことしか考えないタイプが多いように思う。そして、自分の考えがすべてと思いがちで、なかなか他人の意見を受け入れようとしない。」
⇒なかなか耳が痛い。ぼくもMBAホルダーではあるけれど、他人の意見は聞く方だと思うのだが…。
P.188
「私は年代ごとのロールモデルはすでに崩壊していると感じている。30代で課長になって、40代で部長になってと皮算用するのは、その人の都合に過ぎない。成功は若いころから準備をしてきた人だけが勝ち取ることができるものだ。」