THE OUTSIDER。

THE OUTSIDER。

巷の不良たちが公の場で戦いあうという前田日明主宰のイベント、「THE OUTSIDER」というものがある。

ずいぶん前から開催されているのは知っていて、興味を持っていたのであるがなかなか見る機会がなくずっとそのままになっていたのだが、先日お試し期間を文字通り試しているhuluのコンテンツにあったので見てみたところ非常におもしろい。

ルールは一般的な総合格闘技のそれなのだが、半分素人の試合であるため、禁忌が多く設けられている。たとえばプロのルールではグラウンド体制からの膝蹴りなどもありの場合があるが、それは一切禁止であったり、グラウンドポジションでのパウンド(鉄槌)連打の場合、失神前に試合が止められたり、腕ひしぎ逆十字など骨折の可能性が高いサブミッションが極まった場合には即止められ、選手が壊れないよう十分に配慮されている。

試合はたしかに不良同士の試合が多いのであるが、サラリーマンや弁護士、介護士などの一般の総合格闘家も参戦しており、とても見ごたえのあるものになっている。huluの中には10本のコンテンツが用意されているのだが、1から順番に見ていくと、粋がっていた不良が負け、悔しさから総合格闘技の練習をして徐々に強くなっていくなど、人間ドラマも演出されているために、続きを見るのが楽しみになってくる。なのでコンテンツのつくりとしては上々。

アウトサイダー自体の宣伝では不良の集まりような試合だと謳われているものの、実際の試合を見ていると、それぞれ多少の総合格闘技の経験や練習をしているのでは?と思うところが多々ある。たとえば、スタンディングでの構え方しかり、タックルされた時のタックルの切り方、腕関節を取られた時のエスケープ方法など、おおよそ素人ではできない動きで防御態勢に入る人が多い。攻撃時も、ガードポジションの下にいる選手が下から三角締めなどを極めてしまうなど、これはまず素人にはできない。何より不良だという選手の拳がきれいな選手もいる。別にいいんだけど。

試合開始前の選手紹介ビデオがあまりにヤンチャに演出されているので、不良同士の試合に見えるが、意外とそうでもないのかもしれない。前田日明主宰のやり方がうまいんだな。

今日で2か月になる息子と一緒に見ていたら、試合開始前の宣材写真のようなポーズを取るようになった。普通の親ならこういう番組は見せないのかな。

蒼空

個人的にはなんでも見せて、善悪の判断を早く自分でできるような子どもにしたいと思っている。日本の教育は画一的な教育で、個性の伸びしろを大人が制御してしまっている。順位付けをしないとかナンセンス。さすが同じものの大量生産で経済成長した日本らしい。アメリカ的な個性を尊重する教育でリミッターカットしてやるのが大人の役割で、ホントに悪いことをしたらぶん殴ってでも正してやったらいいと思うのだが、教育論はまたこんど。