卒業旅行。

卒業旅行。

大学院を卒業して早くも1ヶ月以上が過ぎた。
みんな社会人だということもあり、なかなか都合がつかなかったのだけど、行く都合ができた有志だけで卒業旅行と題して下田経由で西伊豆に行くことになった。
毎度毎度、旅のアレンジをしてくれる、幹事の長坂さんどうもありがとう。
この写真は新宿発伊豆急下田行き、スーパービュー踊り子の車窓から。伊東の手前あたりだったかなぁ。遠くに見えるは大島。海がビックリするくらい青い。東京の近所にもこんなにきれいな海があるってことが信じられない。

車内販売の生ビール

新幹線もそうだったかもしれないんだけど、踊り子号のワゴン販売では生ビールが売っている(630円だったかな)。しかもヘンテコなドーム型のフタ付き。大阪から法政大学院に通った奇特な米田氏はご満悦。彼は大阪在住なのに新宿から踊り子号に乗るという、破天荒ぶりだ。(本当は出張の都合で東京泊だっただけ)

龍馬くん地蔵

新宿から約3時間も走ると伊豆急下田駅に到着。NHK大河ドラマという、公共的なプラットフォームビジネスがあるのではないかと思える、龍馬くん地蔵。僕は学部時代は日本史受験だったけど日本史のことはあまり覚えていない。坂本龍馬と下田って関係性があったのね。便乗ではないことを願う…。あとで先日買った『もういちど読む山川日本史』で明治維新のあたりを復習しておこう。
もちろん拳をなでなでしてきました。
みんな大河ドラマに乗っかってしまうのだよな。昨年はとある製薬会社の仕事で、新潟で開催するセミナーに使用する、”愛のかぶと”をかぶった腎臓のキャラクターを制作した記憶がある。

地魚丼

スーパービュー踊り子号車内でも満足いくくらい飲んだり食べたりしたのだが、やっぱり地のもののランチをいただきたい。ということで、幹事の長坂氏がネットで評判を調べてきたという「美咲き」という店に立ち寄って、”地魚丼”をいただく。
長坂氏みたいな人もクチコミサイトとか見るんだと、違うところに関心が。もちろん、いただいた地魚丼はとてもおいしかった。高かったけどね。

蓮台寺駅

お腹がふくらんだところで、伊豆急のローカル線に乗って一駅手前の蓮台寺駅へ。ここには日帰り利用可の温泉「千人風呂」があるのだ。

千人風呂 金谷旅館
千人風呂 金谷旅館

こんな雰囲気。ひなびた情緒がたまらなくいい感じだ。昭和にタイムスリップ系。先週の江ノ島の射的場と同じくらい時間が止まってる感覚。
さすがに風呂場の中を撮影するわけにはいかなかったのだが、とても広くて気持ちのいい風呂だ。露天もあるし、水深1m20cmくらいある深い風呂があったり、ぬる~いお湯の湯船もあり、ぬるいところで15分ほど熟睡してしまった。

ペンションからの眺め

おいしいものを食べて、風呂も入って脱力感満タンになったところで、路線バスで今夜の宿へ向かう。その前に下田駅前の東急ストアで、夜用の酒とつまみの買出しに。今回は飲兵衛が少ないので、買い物内容にも迫力がない。
下田は伊豆の東側だが、反対の西側に向かうので1時間近くかかった。
写真は、宿泊したペンション「しいの木やま」からの眺望だ。テントを張ってキャンプを楽しんでるグループもいた。

夕日ヶ丘からの眺め

宿に着いたのが16時半ごろだったかな。ディナーが18時半からということで、2時間ほどボーっとする時間。部屋にいてもつまらないので、ペンション近所の「夕日ヶ丘」に夕日を見に行くも、陽が高く上がりすぎてしまって夕陽が落ちるところは見られず…。

たそがれる僕

たそがれる僕。(Photo by H. Nagasaka)
ここで海を見ながら何を考えていたかというと、
「あー、昼から飲みすぎちゃったなぁ。今夜、どのくらい飲めるかなぁ。最近酒に弱くなったしなぁ。1番に眠くなっちゃったらどうしよう。寝るのもったいないじゃん。」
ってこと。

長坂氏と米田氏

期待していた夕日が見られないから仕方がないということで、猿のオブジェと戯れる長坂氏と米田氏。
いい歳してこういうものに絡んでいける勇気が素敵。ちなみに2人とも僕(34歳)より年上です。

しいの木やま レストラン

そうこうしているうちにディナーの時間に近くなったので、ペンションに併設されているレストランに向かう。(写真は翌日の朝に撮ったので、空が青々)
ひととおりイタリアンのコースディナーが出て、当然いずれも写真に収めたのだがピンが甘いので、よく撮れていたものだけ紹介する。
ご興味ある方はご自身でご体験くださいませ。ペンションのスタッフもとっても気さくでいい方たちです。

伊勢海老のパスタ

メインディッシュではないけど今回の目玉ディッシュ。伊勢えびのパスタだ。パスタの種類も乾麺と生麺を選べる。僕はイタリアンが好きなので、パスタを食べる機会が多いけども、生パスタを食べる機会は極めて少ないので生麺をいただいた。普通においしいです。ソースに海老のうまみが溶け出してます。

伊豆牛ほほ肉 赤ワイン煮込み

メインは肉と魚を選べるようになっている(ハーフコースの場合)。
伊豆だから魚を食すのが王道だろうが、僕はお肉。伊豆牛のほほ肉ワイン煮込みだ。
トロトロで本当においしい。お箸でお肉が切れます。
ちなみに、お魚をチョイスした方には、イサキのアクアパッツァが出てました。
アクアパッツァは東京のイタリアンでも食べられるので、肉チョイスがおそらく正解(伊豆牛という地のものだから)。
けど、アクアパッツァの場合は、添えられている雑穀米をアクアパッツァソースに入れて、雑炊としてもいただけるので、倍の楽しみ方ができるのが利点。
一長一短あるので、ハーフコースじゃなくてフルコースでお願いするのがいいのかも…。

デザート盛り

食事の最後にはデザートの盛り合わせが出てきた。僕は酔いと満腹でデザートはスプーン2かき分くらいしかいただけなかった。
“卒業旅行”であることを伝えてあったから、チョコレートケーキには「祝」の字が書かれている。卒業できてよかった。
実は、これはまだ3人分のデザートで、僕らは5人で、あと2人分シャーベットなどの別のデザートが出てきた。ハーフコースでもたっぷりご飯をいただけるのだ。
ビールやワインなどのアルコールは別料金になっているが、こういうお店の割りにかなり安い。コストパフォーマンス良すぎです。
それにしても、祝いごとを祝えたり祝ってもらったりできるのって、ホントにいいことだなと思った。
たった1文字添えていただくだけで、こんなにも気持ちよくなれるものなんだな。

スパークリングワインと長坂氏

夜は長坂氏持参の「モノポリー」に興じる。
写真は、スパークリングワインとモノポリーのルール説明をする幹事、長坂氏。
“固い話は、まぁいいじゃないか。”
なんて思ってたら、このワインをひっくり返した。ごめんなさい。
昨年の冬合宿の際に、「人生ゲーム」で盛り上がったので、その流れでモノポリー。経営学を研究してきた僕らにはちょうどいいゲームだ。経営力の大きな因子って運とネゴなのかもしれない。
ちなみに僕ははじめはよかったが、途中、賭けに失敗して没落。栄枯盛衰とはまさにこのことだ。自身の人生では常勝でありたい…。
昨年の人生ゲームの時には、この長坂氏と同じチームを組んでいたが、彼のせいで転落人生になった記憶がある。

朝食

2時ごろ就寝して、朝は7時半ごろ目覚めたと思う。
8時半に朝食が運ばれてきて、米田氏と一緒に赤ワインを1本空ける。朝から何やってんだって感じだが、ご飯がたくさんあったからしょうがない。
左から長坂氏、米田氏、福永氏、森氏。みんな優秀なんだよな…。僕みたいな若輩者はついてけません…。

虫

虫さんもおはよう。

スーパービュー踊り子号
スーパービュー踊り子号 東京行

帰りはただ帰るだけ。
下田駅近辺で、あじ、えぼ鯛、金目鯛の干物の土産と駅弁を購入して東京行きのスーパービュー踊り子号へ向かう。
会社にも土産を買っていこうかと思ったのだが、荷物になるし、僕はほかの社員の土産を食すことがほとんどないので見送り。
弊社では、誰かのお土産は共通スペースに盛られているのだが、僕が誰かのお土産を食べようと思うときには、すでになくっていることが多いのだ。みんないつ食べてるんだろ…。

スーパービュー踊り子号 最前列
スーパービュー踊り子号 最前列

指定券に書かれている座席どおりに車内を歩いていくと、なんと、最前列!!
幹事の長坂氏が、予約開始時間と同時に押さえたんだと裏話をしてくれた。席を押さえた本人は2列目。本当にどうもありがとう。見えない努力に感動しました。
こんな良席がほかの席と同じ値段ってのが信じられない。

伊勢海老弁当

車内では伊勢えび弁当とやらをいただいた。
この類のものは、殻ばかり立派で食べるところが少ないだろうなと思いながらも、怖いもの見たさで買ってみたら、案の定…。(笑)
期待を裏切ってくれなかったので、これはこれでOK。
と、乱暴な1泊2日の卒業旅行はあっという間に過ぎ…。
大学院で得た学位やら理論やらも当然ありがたいものだけど、こういう素敵な仲間に出会えたことを感謝するとともに誇りに思う。
みんな、ホントにありがと。
あ、それから早く第2弾を企画してください。(笑)
今回行ったお店:美咲き千人風呂しいの木やま