台湾旅行。
- 2012.03.04
- MBA 日記
- チャイナエアライン, 中山駅, 剣潭駅, 北平一條龍餃子館, 台湾高速鉄道, 國立故宮博物院, 士林駅, 左營駅, 有間氷舗, 松山機場, 羽田空港, 蓮池潭, 西門駅, 高雄, 鼎泰豐
台湾に行ってきた。
大学院時代の友人の千葉ちゃんから唐突なお誘いがあって、同じく大学院時代の友人の常ちゃんと3人で強行実現したこの旅行、まったくもって目的がない。広告代理店勤務のぼく(同行した常ちゃんも広告代理店勤務)は、年度末のクソ忙しい時期に休みなんか取れるはずがあるもんかと思っていたのだが、金曜日出発の日曜日帰りなので、実質1日だけのお休みということで、まわりの仲間の迷惑を顧みずに強行出国。
誘って来たのは千葉ちゃんなのに、彼自身は旅行の段取りとか一切やってない。羽田から海外便が増えているっていうのに成田から行こうとするとか、まったくなってない。そういえば、旅に行こうと決めたこの2人とは今年に入ってから会ってない。
楽天トラベルが海外旅行のパックが安くて便利な便を探せるので、ひたすらに探した。仕事がテンコ盛りだというのに。AM羽田発PM羽田着をひたすらに探したら、AM羽田発はなかったのだがよさそうなのが見つかりました。おめでとう!すぐに見積もりをはじいて2人にそれをPDFで送信。2つ返事でOKをもらったのでそのまますぐに予約へと進む。
DAY1:羽田~台北
12時に羽田集合としたのだが、田園都市線を使用する常ちゃんは電車が遅れているせいで20分くらい遅刻。ぼくは大門までは通勤圏内、そこから京急のエアポート快速みたいなやつで羽田空港国際線まで。定時予定で羽田空港に着く。
ひな祭りも近いということもあり、舞台にはとても立派なひな人形が飾られていた。外人さんはうれしいだろうな。
ボケッとしててもしょうがないので、景気づけにCAFE CARDINALでビールをいただく。間もなくすると遅刻者常ちゃんから羽田到着の報が。早速バウチャーを持って、今回搭乗するチャイナ エアラインのチェックインカウンターに行って発券を行う。前回の韓国の時もそうだったけど、羽田国際線ロビーは妙に空いてる。繁忙期でないにしろ、空きすぎなんじゃないかと思うのだがそうでもないのかな。
今回の搭乗機。チャイナエアライン エアバスA330-300。落ちるなよー。
こちらがCAさんがバタバタと飲み物や機内食をご用意してくださるところ。とってもすっきり整然としていて素晴らしいなと。
こちらが機内食。すべてがすごくおいしかった記憶がある。唯一、チーズケーキとビールがミスマッチだった。
羽田から台北の松山機場までは約2時間半のフライト。時差は1時間。機内食を食べてビールを飲んで映画を見ながらウトウトしているとすぐに到着。チャイナエアラインは各席に小さなモニタがついているので、好きなだけ映画とかを見られる。映画を見ようと思っていたけど、ずっと千葉ちゃんがしゃべっているので、結局映画を見ることはできず。
無事到着。
トイレの便器がおもしろかったから1枚撮影。
全員が初・台湾だったので、ホテルの場所や繁華街の土地勘などが一切ないため、まずは空港の観光案内に立ち寄って日本語ができるおねいさんにホテルの場所と行き方をご教示いただいた。結果としてタクシーに乗れということだった。
土地勘のない人間に、「ここからこうやってここまでの切符を買って電車に乗って、ここで降りてここを曲がってまっすぐ行くとホテルです。」なんて説明するのUZEEEEって感じですもんね。わかります。タクシーの運転手さんにそのまま見せればよいように、行き先であるホテルの名前と電話番号を書いたメモを我々に渡してくれて、それを我々は運転手さんに華麗にスルーパス。見事にホテルにたどり着いた。空港から20分くらいタクシーに乗ったろうか。
ホテルへの道中感じたこと。
- 建物が予想以上に古い
- 原チャリ多い
- 空気が汚い
- マスク人口が多い
いわゆる発展途上の様相なのだ。
ホテルは「大欣大飯店(ダーシンホテル) 」ってとこにした。楽天トラベルで安かったことと、口コミも悪くなかったのでここに決めたのだが、結果としては繁華街であるMRT「中山站」の近所だったので大正解。しかし、ぼくの部屋は水が流れる音がずっと鳴っていて、寝る前に気になりだすとなかなか眠れないというトラップ付きだった。
ロビーに入るとすぐに日本語で対応してくれた。カウンターでは、ホテルのスタッフが日本語を誰かに習っていて、ガヤガヤしていた。あまりにもスタッフの教育ができていないなーと軽いカルチャーショックを受ける。
お腹もすいたので荷物を置いて、街に繰り出す。しかし、誰ひとりしてどこへ行けばいいのかわからない状態で、クラブを必死に探してきた千葉ちゃんが「LUXYに行きたい!」って騒ぐもんだから、そこの最寄駅であるMRT「忠孝敦化站」に行くことにした。「チュウコウアッカ、チュウコウアッカ」と呼んでいたが、実際にはなんて読むのかはわからない。
LUXY開店までまだ時間があるので、腹ごしらえに「鼎泰豊(忠孝店)」に行く。これも千葉ちゃんが調べておいてくれたもので、東京にも複数店舗ある有名店。とりあえずメチャクチャ混んでて入るのに20分くらい待たされただろうか。日本人もたくさんいて、あっちこっちで日本語が聞こえる。店員も日本語しゃべってるしな。
一生懸命働いています。
台湾のビール。今回の旅でもっとも多く飲んだビール。
これが小龍包!本当に本当においしかった。たぶん、いままで食べた小龍包の中で一番おいしい。
きくらげ~。んまー。ビールにあいます。
豚肉の焼売なのだが、上にもち米が乗っていてやや変わった食感。おいしい。
ワンタン麺。これまた非常においしい。たくさん飲んだあとだとよりおいしいかもしれない。
パーコー炒飯。こちらは比較的ふつうのお味です。
クラブ「LUXY」がオープンしたので行ってみる。中は全然大したことないのだが、入口に強面でデカイお兄さん方が入る人間のボディチェックをひたすら厳重にやっている。われわれ外国人はパスポートの提示なども求められる。カバンの中に入れてあったお菓子なども没収される始末。非常に厳しい入口だ。
しばらくこのクラブにいたのだが、人も全然入ってこないし盛り上がることもなく、うるさい音楽がガンガンなっているだけだ。しかも、システムも言葉も全然わからずに、いまいち遊びきれなかったな。
で、疲れてしまったのでLUXYを脱出。脱出した前の建物。かなり古そうです。
ホテル近所のセブンイレブンに寄ってみると、なんとサンリオとAKB48がプロモーションに使われていた。さすが親日国台湾だな。
日本のセブンイレブン同様、PB(プライベートブランド)も充実。
日本のおでんも「関東煮」という名前で売られていて、その売り方のシステムも日本同様セルフサービスとなっている。食べることはしなかったので味が同じかどうかはわからない。
これは変な汚いお店で食べた酸辣湯のようなラーメン。ぼく以外の仲間は1口2口食べたところでギブアップ。ぼくは半分くらい食べてギブアップ。見た目と違ってケチャップのような味がしたんだな。こんにゃくみたいなグレーの物体は最後まで何かわからなかった。
DAY2:台北~高雄
おはようございます。
2泊3日という短い旅程だが、せっかくなので台湾高速鉄道(台湾の新幹線)に乗って台湾南部の高雄に行ってみることにした。台北駅から左營駅までの約2時間の移動となる。日本だと東京から名古屋くらいのイメージだろうか。
こんなルート。
台北から左營まで新幹線で行き、そこからMRT(台湾の地下鉄)に乗り換えて西子湾駅まで行き、フェリーに乗って対岸に行くイメージだ。
これが台湾の新幹線。日本の新幹線と同じメーカーの日本車両や日立製作所謹製。横っ腹に引っ張ってあるラインの色が違うくらいでほとんど東海道山陽新幹線。
車内も同様に日本のものといっしょ。しかも新しいので匂いもしないしホントにきれい。
日本のものと違うのは、普通のローカル線同様に優先席があること。台湾では「博愛座」となっていて、ハンディキャッパーに対する気の遣いようを感じるが、中国語では当たり前の表現なのかもしれない。
まだまだ発展途上な雰囲気も残しつつ…。
左營駅に到着!ガラ~ンとしているけど駅は非常に立派。
パリ北駅を真似て作ったような駅舎になっている。(パリなんか行ったことねーけどな)
※参考資料はこちら
左營駅から乗り換えた地下鉄車内。車内は飲食厳禁となっていて、見つかった場合には現金を取られる仕組みとなっている。意外と厳しい。
車両はドイツSiemens社謹製となっており、つり革や座席上の荷物を載せる棚などのデザインがおしゃれな感じだった。
西子湾駅到着。
駅を出るとすぐに日本語で「自転車いかがですか?」とレンタサイクルの勧誘がある。なんで日本人ってわかるのか。そんなに味噌臭いですか?あるいは醤油?自転車は借りずに歩いてウロウロすることにした。
街並みはこんな感じで非常に古い感じになっている。東日本大震災級の地震が来たら一斉に崩れてしまいそうな建物ばかりだった。
西子湾駅の広告看板に出ていたお寺(?)を目的地として歩いてウロウロしていたら到着した。
門に電光掲示板が入っていて、ここでいろんなお知らせをしているので、なんとも風情ない印象だなと思っていたら、台湾のお寺ではスタンダードのようで、あとでこのシステムをたくさん見た。
小腹がすいていたので、このあたりで昼食を入ったお店。ボロ~~~ン。お腹壊しそう。(お店の名誉のために書いておきますが、お腹は壊しませんでした。)
豚の角煮丼。ホントは魚を食べたかったのだがなんだかメニューがよくわからずにこれになった。ご覧のとおり人間のご飯というよりも家畜の餌である。日本円にして90円也。味は悪くないがやや甘いのとハッカクが効きまくり。台湾ご飯はすべてハッカクがinしているため、全部同じような味がする。そして街がハッカクのにおいに包まれているので、食事をすると街を食べている錯覚に陥る。
餌を食べて元気に動けるようになったので、フェリーに乗って対岸へ。そっちの岸には市場があるそうだ。
待っていたフェリーに乗ろうとしたら、千葉ちゃんがお腹痛いっていうもんだからフェリーを1本やり過ごして次のフェリーで行くことに。念のため書いておくが、先の店の食べ物にあたったのではなく、千葉ちゃんはデフォルトでお腹が痛くなりやすい体質なのだ。
ブロロロ~出航です。空気が汚いです、台湾。
到着。どこに行っても同じような様相で、帰国後何か月も経ってからブログを書いていると、写真を見てもパッとすぐにはどこだかわからなくて、写真のファイル名の連番で、どのあたりで撮影しているかを確認してから場所を認識する感じになっていて、ブログを書く身としては非常に難儀で面倒である。
3月だが砂浜で遊べるほど暖かい。
市場到着。東京では築地のようなイメージだが、それよりもはるかに大きな規模である。食材が多く売っていて、近所に住んでいる人にはかなり便利なのではないかと思う。われわれは観光客なので何も購入せず。
なんかお寺。サイケデリック調。
軍人用品ってw
何を売っているのか気にはなったのだが恐ろしいので華麗にスルー。
マンゴーかき氷が有名だと、出国前に聞いていたので3人で1つを注文して食べてみることにした。これは「有間冰舗」というお店。レジカウンターに注文に行くと、お店のおねいさんがfacebookで遊んでいたので友達になってもらった。(笑)
あまーい。うまい。
いろいろ見学が終わったので、多少栄えてるかな?と期待して高雄駅へ。ご覧のとおり栄えているとはやや遠い印象…。仕方がないので昼食とする。
ちょっとだけ歩いていかにも台湾っぽいお店に入店。この写真に写っているお店のおばちゃんがメチャクチャ気さくでいい人なのだが、日本語とか一切通じない。向こうの言われるままに注文して、ビールだけ自分たちの意志で注文した。これはビールを運んできてくれているの画。
まー、いわゆる肉うどんみたいなものでしょうか。この肉がメチャクチャかたくてびっくり。日本人は日常的にいいものを食べているのだなと再認識。
麺はうどんと変わりません。
高雄駅近辺の街並み。
高雄駅。
高雄駅構内にお寿司屋さんがあった。また千葉ちゃんがトイレに行きたいというので、待っている間に寿司ネタには何があるのかを見学していたところ、日本の寿司と変わったものは見当たらなかった。魚卵系があんまりなかったかな。尿酸値の高いぼくには台湾の寿司のほうがいいかもしれない。
まだちょっとウロウロしていると、「ハラジュク ヘアサロン」なんていう美容室を発見。東京の原宿はファッションリーダーであるということだろうか。
もちろん、台北には新幹線に乗って帰らないといけないので左營駅に移動。
まだ少々時間があるので、左營駅近辺の「蓮池潭」にも寄ってみようと駅舎の外に出ると、なんと踏切の墓場が!こんだけたくさん刺さってると圧倒される…。なんか怖い。
道に迷いながら15分ほど歩いていると、蓮池潭が出現。これまでに相当歩いているので、結構消耗していて、半分くらいどうでもよくなっている。
池。
野良犬的なものが2頭でじゃれているのだが、狂犬病とか予防なんか絶対してないだろうから、犬を飼っているけど近づいてこられると怖い。
公園内をうろうろ。あんまりコレといって驚嘆するようなものがないので、単調極まりないし疲労でみんな無口。
これはなんですかね。
出た。電光掲示のお寺。
腹水が溜まってしまったような狛犬が颯爽と…。
腹水ではなくて、なにかボールのようなものに乗っていたんだね。後ろ足がたくましい。力士のようだ。
龍。ぼくは辰年だし、今年は辰年だから親近感がわく。一緒に行ったみんなも年男。
天井。もう狂ってます。制作するのに何日かかるんだろう…。
なんかまた狂ったのが出てきたよー。どうなってんだココは。
近所の方々がカラオケで遊んでます。日本の歌も歌ってたな、たしか。
アー、ソレソレ。
台北に戻って台湾名物の夜市に行くことに。
3人とも帰りの新幹線ではグッスリ。zzzzzzzz…。
ホテルに寄って、シャワーで汗を流してから夜市へGO!
夜市はいくつかあるそうだが、今回は士林夜市に行くことにした。電車ですぐだし。僕らが行ったときには士林駅ではなく、臨時会場での剣潭駅横の広場で夜市が開催されていた。
ルートはこんな感じ。電車でものの数分で到着する。
剣潭駅。
なんかもうすごい人。花火大会やお祭りのような雰囲気。これが毎日開催されているというのだからすごい。この日は土曜日だったからたまたま人の出も多かったのかもしれないが、それにしても本当にすごい。
こんな感じで食べ物を売ってるお店とかが「これでもか!」ってくらいに出店されている。不衛生ではある。
中央左の大きな鍋は麻婆豆腐らしい。右下はカニ。
お好み焼きの屋台もあった。「日式大阪焼」と表現されていた。
お腹が空いたので新しくできたような洋食屋さんに入った。魚のフライを頼んだつもりだったのだが、店員さんがチキンと間違えていてチキンかつとなってしまった。決してまずくはないのだが、チキンにかかっている茶色いソースがハッカクなのだ…。もう全部この風味。
ここが小龍包の有名なお店らしく、とくに人が多く並んでいたので我々も並んでみた。
店の中の厨房に並ばされる。HACCPとかクソくらえな調理状況。
でも小龍包自体は非常に美味。
となりのお店にはたまごケーキとやらが売っていたので、これも買ってみたらおいしかった。
鶏の足!こうやって並べてあると結構グロい。
DAY3:台北~國立故宮博物院~羽田
おはようございます。
今日は國立故宮博物院に行こうと決めていたので、ホテルを出てすぐに駅に向かうと若い女の子たちがたくさん集まって撮影していた。ファッション誌の読者モデルたちか何かでしょうか。朝から得した気分。
ホテルの朝食は前日の朝に食べて撃沈したので、今朝はホテルの朝食をパスして朝マックしてみた。これはベーコンエッグバーガー的なものだったと思う。日本のものとまったく変わらずおいしかった。ハッカク風味にするなどの台湾アレンジはなし。
國立故宮博物院を目指して駅に向かう。今日のルートはこんな感じ。
士林駅まで電車で行って、そこからはタクシーに乗って向かう。
韓国もそうだったが、台湾もデジタルサイネージが発達している。日本もガンバレ。
到着!
老若男女、個人から団体までとにかく人だらけ。中での撮影は当然禁止となるので写真はほとんどない。かの有名な「白菜の翡翠」を見てきました。衝撃的なちっぽけさだった。
帰りのフライトまで時間があるので、若者たちが集まるという西門駅に来てみた。原宿や渋谷のような雰囲気ではあるが、やはりまだなんとなく垢抜けない印象。
國立故宮博物院をウロウロしていてランチがまだだったので、ランチの場所を探す。ガイドブックにオススメと出ていた「北平一條龍餃子館」さんに行ってみた。味は非常においしいのであるが、お店のおばちゃんがメチャクチャ雑で、器とか箸とか投げるように渡される。
豚肉を包んであるゴマパン。口の中のすべての水分を持って行かれるので、飲み物がないと窒息死する。
小龍包。おいしいが鼎泰豐の方が上かなぁ。
食事してお土産などを探してウロウロしていたらフライト時間がやってきた。また松山機場から東京への帰途に着く。毎度そうだが旅行の帰りの気分ってなんでこんなにつまらない気分になるのだろう。この気分って何か名称がないのかな。きっとみんな同じ思いをするんだと思うのだが…。
松山機場駅。空港の駅らしいオブジェが天井から吊るされている。
台湾の電車は日本のような切符ではなく、このプラスチックのコインで乗り降りするようになっている。目的地までの運賃を自販機に入れるとこのコインが吐き出されてきて、これを自動改札機にタッチすると改札に入ることができ、出るときにはこの自動改札にメダルを入れるとゲートが開いて外に出られる仕組みだ。
バイバイ、台北!再度来ることはあるかなぁ…。
帰路の機内食。かなりしっかりしていてとてもおいしかったのだが、搭乗前に散々食べているので結構つらかった。
台湾ではこのビールを飲むことが多かった。これは機内でもらったから「中華航空」ってクレジットが入っているのかな。
わずか2泊3日の台湾旅行だったがかなり強行して動いたおかげで濃厚な旅となった。起案してくれた千葉ちゃん、常ちゃんどうもありがとう。またどっかに一緒に行きましょう!