『「ハンバーガーを待つ3分間」の値段』。

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内田先生のブログにこの本が紹介されていたので、彼の発言に感化されやすい僕はすぐさま購入して読んでみた。本当はこういった本を読んでいる場合ではないのだが、飲みに行ったりダーツしたりしているくらいなので、読書はそれに比べたら格段にいいことだ。
タイトルからしてちょっと天邪鬼な内容が予想できるのであるが、まさにそのような内容だった。簡単に表現すると、物事を正面から見るのではなく、斜めどころでなく、裏側から捕らえているような感覚だ。
例えば、「キセルをしたら違約金を払わなければならないが、そもそも切符を買う際に契約をした記憶が無い」なんて具合だ。うん、言われてみればそのとおり、電車に乗る際や切符を買う際に違約金を支払うような契約を交わした経験など無い。
このような世の中のちょっとした不思議を筆者なりの解釈でバサバサと切っていく本で、テンポもよくたった2日で読み終えてしまった。ここのところ難しい本ばかり読んでいたので、「普通の本ってこんなに読みやすいんだ~」なんて変な感動まで覚えてしまった。
筆者は、一世を風靡したあの「シーマン」の開発者、斉藤由多加さんだ。
興味のある方はぜひ読んでみてください。普通におもしろいです。文庫版なので安いしとてもオススメです。