『ユダ』。
朝起きて、TBSの「サンデージャポン」を見ていたら、大々的に宣伝していたので、amazonお急ぎ便で購入した。すると、当日19時ごろ届いた。流通革命だな。
本書は以前からもずーっと宣伝していたので、人気のある本なのだろう。7月に初版が発売されて、今では第5刷と増刷も順調のようだ。
勉強の本ばかりで飽きもまわっていたので、休憩がてら読んでみた。
僕は夜の世界がなぜか好きで、以前は新宿歌舞伎町のキャバクラにもちょこちょこ行っていた。お目当ての嬢がいて、そのために通うというよりも、夜の歌舞伎町をブラブラするという情緒的な価値を楽しんでいたのだと思う。
最近は「お金がもったいない」と思って、そういう類の飲み屋にはまったく行かないが。
幼少の頃は、母に新宿へ連れて行ってもらうと、「ネオンがキレイだから、帰りたくない」と駄々をこねていたようだ。素質があったのかもしれない。
誤解を恐れずに書くと、一度この業界に浸かってみたいとさえ思う。たぶん死ぬまで足を踏み入れることはないと思うが。
この本は、不遇な主人公の立花胡桃が男への復讐心を持って、No.1キャストになっていくという内容であるのだが、ノンフィクションであるためか、どんどん感情移入してしまい、あっという間に読み終えてしまった。
これまでも”夜の話”をいろいろと聞いたことがあったが、No.1ともなると経験していることがあまりにもすごすぎて、夜の歌舞伎町ってやっぱり怖いんだなと。
羽振りよく遊んでいるのは、「闇金融」か「オレオレ詐欺」のチームだという。
そりゃまともなビジネスマンだったら、そう簡単に一晩で何百万円も落とせないよな…。
成功する人の努力は、どの道でもすさまじいものだと改めて感心させられた。しかし、この主人公の胡桃にとっては、お金を稼ぐことだけが成功ではなかったようだ。
- 前の記事
プラズマクラスター。 2009.11.22
- 次の記事
市ヶ谷にて。 2009.11.23