新婚旅行 with カシオペア。
カシオペアについて
7月15日~18日のわずか3泊4日という短い期間ではあるが、新婚旅行に行ってきた。今回選んだ先は北海道。これまでの人生での北路最長記録更新となる旅行となった。そしてこのブログも最長ブログにしてやろうと企んでいる。ブログのくせに「長すぎて読めないよ!」というものを狙っているのだ。むろん、スマホやガラケーではキャッシュしきれないくらいのものにしてやるのだ。「もう長すぎてくどいから、続きは明日読もう」なんて思ってくれたら、これ幸い。
今年はどうも北側に縁があるらしく、2月に釜石まで行って北路最長記録を更新(それまでは那須塩原くらいが最北到達地)したばかりであったのだが、それからわずか5か月で記録更新となってしまった。
さて、新婚旅行なのに「なぜこれだけ短く、しかも国内なんだ。海外行かないの?」なんていう声が聞こえてきそうなのであるが、その理由は妻が身重だからにほかならない。個人的には7月中に納品せねばらならない案件を抱えているからという業務上の理由もあるのであるが、前述の理由が最大の理由である。だから北海道。
しかし、ただ北海道に飛行機でピューっと行ってもおもしろくないので、なんとあの夢の豪華旅客鉄道「カシオペア」での北進を決意、すぐに妻に空席を探してもらった。(というか勝手に探していた)
結婚式・披露宴は先日の記事のとおり7月7日の七夕の日に行ったので、本来であれば翌日の8日から新婚旅行に行くのが筋であろうが、カシオペアの空席がなかったのである。それなので、ドンチャン騒ぎした披露宴のあとの9日(月)の出勤は極めて恥ずかしかったことはいうまでもない。
さて、ここでカシオペアについて少し触れることにしよう。※北海道新幹線開業により、2016年3月21日に運行終了。
wikipediaなどに詳しいのであるが、せっかく自分で写真も多数撮影してきたので、それらを交えながら進めていくことにする。
横っ腹は派手な感じにカラフル。走ってたら目立つんだろうな。
電光掲示はこんな感じ。まぁ普通ですね。
これで外人さんもダイジョーブ!
カシオペアは東日本旅客鉄道(JR東日本)が提供する寝台特急で、1999年7月16日運行開始となった上野-札幌間を約16時間かけて進行する寝台列車である。奇しくも我々が乗車したのが7月16日というカシオペア13歳の誕生日であった。しかし、そのような記念グッズなどはまったくなく、たまたま検索したら7月16日だったというオチ。
カシオペアは毎年10月~12月の間は点検・整備のため運休となっている。1編成しかないため、上り下りともに2日に1回しか発車できない(上野発は16:20~、札幌発は16:12~)。それなので競争率も高まってしまうのだろう。かといって、これ以上走らせても今度は空席が目立ってしまうばかりでなく、あれだけの設備の車両を開発したりメンテナンスしたのでは、かなりの高コスト体質になってしまうだろう。
今回、我々が取れた席(部屋?)は、よく各種メディアに取り上げられる最後尾の「カシオペアスイート」というわけには残念ながらいかなかったのであるが、一般車両の中でも最もよいであろう「カシオペアツイン(車端室)」である。これは、文字通り車両の両端に1室ずつある部屋で、他のカシオペアツインとは違い、階段の上り下りなどをする必要がないので部屋の出入りが楽なのである。(といっても、さほど部屋を出入りする用事はない。わざわざ出る必要があるのは食事とシャワーの時くらい)
他の客層はやはり仕事を勤め上げられた老夫婦が最も多い印象だが、旦那はさておき旦那の稼ぎで女2人旅行みたいなオバサマ2人組もいたし、家族旅行として子ども同伴のご家族もあった。すべて個室になっているので、小さい子を持つご家族には非常にいい乗り物だと思うが、3~4歳くらいになって自我とともに動き回る子どもになると、途中で飽きてしまう恐れがかなりある。
「亭主元気で留守がいい」ってのがやっぱり1番いいんだろうな。オバサマたち楽しそうだったもん。ワインこぼして大慌てしてたけど、それもまた旅のいい思い出になるんだろう。
カシオペアツイン(車端室)
ベッド(2台)、テレビ、トイレ、洗面台、浴衣、洗顔タオル、タオル、フェイスタオル、スリッパが標準装備されている。
これがスリッパ。椅子の下に隠れている。よく探そう!
これが操作パネル類。上から順に、テレビ、照明ボタン、ボリュームボタン、ゴミ箱となっている。テレビはBSしか映らない。
ベッドは折り畳み式で通常時は椅子(ソファ状)になっており、壁側にぶら下がっているテーブルをセットすれば室内で飲食などもたやすく行うことができる。
ソファーを広げるとこんな感じにベッドになる。
寝るとこんな感じ。
トイレはちょっと小さめな洋式便座が一式。その上に洗面台がこれまた折りたたみ式でついており、狭いスペースに非常に効率的にモノが収納されている。人間って頭いい!
これがトイレ。
部屋のカギは写真のとおりデジタル式で、自分で暗証番号を設定して開閉するものである。鍵を持って出歩く必要がないのでぼくのように持ち歩くものが多く(ガラケー×1、iPhone×1、デジカメ×1、財布×1、こういうものの乗車時は切符など旅券の類一式)、酔っ払ってすぐにモノをどこにやったかわからない人間には極めて便利なのである。しかしながら酔っ払って暗証番号を忘れてしまったら、元も子もないので気をつけたい。
ダイニングカー(食堂車)
みなさんお楽しみ、食堂車。
ここの食事時間は3交代制となっていて、いずれも要予約である。第1回:17:15~18:15(懐石御膳)、第2回:18:30~19:50(懐石御膳orフランス料理)、第3回:20:10~21:30(懐石御膳orフランス料理)となっている。いずれもCPは高め。
我々はギリギリの予約になってしまったので、選択権はなく、第1回目の懐石御膳となったのだが、これが正解。じつは、このダイニングカーは21:30のディナータイム終了後からパブタイムとなり、簡単なおつまみ(といってもとってもおいしかった!)やお酒を楽しむ時間になるのである。それなので、乗車後早めに食事を済ませておいて、小腹が空いたころにパブタイムを狙ってつまみと酒で一献!というのがカシオペアを満喫する1つの方法だろう。21:15ごろからダイニングカーで並ばないと、同じく狙っている乗客が多数いるので要注意である。
懐石御前は写真のとおりで、突き出しから順におかずが運ばれてくる仕組みだ。北海道の海産物などがふんだんに使われており、普通においしい。天ぷらなんかもベチャっとしておらず、おいしくいただくことができる。しかしこれで5,500円である。高いと思うか安いと思うかはみなさん次第だが…。これより下に、順に写真を列挙する。
席にはこのようにナプキンでメニューを立ててある。メニューは決まっているものなので、飲みもののメニューとお考えいただければ。
これが突出し。普通の飲み屋に出てくるような雰囲気で用意されている。1人分は手前(あるいは奥)の3色の小皿分。
これがご飯。北海道の形にわかめが抜かれている。かわいい。写真がぶれているのだが、カシオペアくん、まぁ揺れる揺れる、アルコールがなくっても酔っちゃうZE!
これがおかず。非常においしかった記憶がある。
お吸い物。このオレンジ色の物体がなんだったか記憶にないが、うに風味だった気がする。(色で判断…)
このほかに、カニの天ぷらが出てきたのだが、写真を撮る前に食べてしまったorz…。
デザートまでついてる。これはずんだ味のあんこ餅だった。
揺れるから酔えると書いたものの、もちろんそんなわけはない。
写真の白ワインはカシオペアオリジナル作品であるが、なんとハーフボトルで2,800円也。雰囲気でおいしく感じるものの、普通に飲んだらどうなんだろうな。飲み残したらプラスチックカップとともにお持ち帰りさせてくれるので、当初抱いた割高感はぶっ飛んだ。
パブタイムはこんな雰囲気。メインの照明は落とされていて間接照明とテーブルスタンドで大人っぽい雰囲気になっている。メニューも豊富で、3部制の食事を予約せずにここで食事をしてもよいくらいの品数がそろっている。
ぼくらが頼んだのは、チョリソーと新じゃがフライ。飲みものはなんだったかカクテル…。カクテルなんか普段飲まないもんだから、たまに飲んだらおいしくて2杯も飲んでしまった。
朝は6:30~8:30が朝食タイムとなっている。ぼくらは6:15ごろから並び始めたのだが、なんと目の前で満席となってしまい、さすがに席が空くのを待つ気にはなれずに買い置きの駅弁を客室で食べて朝食とした。朝食にチャレンジしたい方はもっと早めに並ぶとよい。
シャワー室
「カシオペアデラックス」以上の客室にはシャワーがついているようであるが、普通の客室にはシャワーは標準装備されていない。しかし、残念がることはない。1編成の中に2両(6号車と10号車)ほどシャワー室が用意されている。これは誰でもすぐに使えるものではなく、ここでも競争が必要となる。16:20の発車前にダイニングカー車両でシャワー券(310円/枚)が販売されるのでこれに並ばなくてはならない。30分1コマで、全客室分のコマがないのである。さすがに真夏なのでじっとしていたって汗をかいてしまう。シャワーくらい浴びてーよ!ってことでホーム到着と同時にシャワー券を求めてダイニングカー車両へ。先客4組くらいが並んでいて、コマの埋まり具合はまったくわからない。大丈夫かな?と思いながら並んでいると、朝の7:30~と8:00~の2コマを押さえることができた。朝食後かつ札幌到着まで約1時間半前というちょうどいい時間帯で、これまた当たり。シャワーは夜の部と朝の部があり、早い者勝ちでどちらでも選択可能だ。
これがそのシャワー室のチケット。310円の券1枚で6分間お湯が出るようになっている。ふだんシャワーを浴びているときは時間なんか気にしたことがなかったので、6分間が長いのか短いのか、まったくわからなかったのだが洗髪と汗を流すくらいであれば十分の時間であった。
濡れると足元がとっても滑りやすくなっているので、ご老人やお子様は要注意である。そしてメチャクチャ揺れるのである。
ラウンジカー
12号車(先頭車両)はラウンジカーとなっており、ご覧のとおりガラ~ンとしていて椅子(ソファ)が置いてある。この席は早い者勝ちで出入り自由。空いているところにチョコンと腰掛けて、愛を語り合うでもいいし、酒を飲むでもいいし、寝るでもいい。何をしてもいいのであるが、あんまり騒がしくすると周りのお客さん(とくにロマンチックな方々)に迷惑になってしまうので、節度ある行動を取りたい。
ここに入る手前には売店が用意されており、さまざまなカシオペアグッズやソフトドリンクはもちろん、アルコール類も販売されている。「乗車の記念に」なんていう尻馬に軽やかに乗っかって、ストラップと2色ボールペン+シャーペン(それぞれ2つずつ)をお買い上げ。ペンはなんと先日お仕事でもお世話になったSailor社製で、蒔絵シリーズであった。書き味はもちろん滑らかで書きやすく、蒔絵も風情があってなかなかよい。今度ぼくが使っているところに出くわした際には、ぜひご覧いただきたい。
これがストラップ。買ってから家の中で見かけないけど、どこへ行ってしまったのだろうか。こういうのを無駄遣いというんだろうなぁ。
これが2色ボールペン+シャーペン。さすがSailor社謹製のペンということで、本当に書きやすい。字を書く機会はきわめて少ないけどね。
さて、もっとも重要な乗り心地はというと、決して悪いわけではないのだがよくもないというのが正直なところだろうか。東海道山陽新幹線に乗ったことがある方はたくさんいらっしゃるかと思うが、それと比較すると、まず第一に揺れる。第二にうるさい。ということが挙げられる。「揺れるからうるさい」と、とらえると第一だけで終わってしまうのだが。
新幹線は、レールの継ぎ目から継ぎ目までが長いということと、直線がメインで作られていること、そして車輪の幅が普通の列車よりも広いということで安定した走行を担保しているのは有名な話。それなので、あれだけ静かに高速に走れるのだが、カシオペアは在来線と同じ線路を使用するので、ガタガタと揺れてうるさいのである。しばらく乗っていると、なんだか自分が貨物になった気になってしまう。ぼくはどこでも寝られるの人間なので、ぐっすりと眠ることができたのだが、神経質な方は耳栓なんかも持参したほうがよいかも。
カシオペアの紹介だけでこんなに長くなってしまった。Wikipediaへのリンクだけで済ませようかと消したり戻したりしていたのだが、せっかくなのでイキとした。
DAY0:カシオペア車内
これはカシオペア乗車前に、東京駅のKINOKUNIYAで買ったワイン。道中退屈するだろうと思っていたのだけど、カシオペアの様々な施設に興奮しながら過ごしていたり、カシオペアオリジナルワインを飲んで居眠りしていたらあっという間についてしまったのだが、こいつも飲んでみたのだ。
紙パックに、ワイングラスちょうど1杯分だけ入っている優れもの。しかもうまい!「紙くさかったりするんじゃないか?」なんて心配していたのだが、まったく問題なし。寝台車に乗ることはこの先あるかどうかわからないけど、今後こういう機会があったらまた買いたい。ビンだと重いし、捨てるのが面倒だったりするのだ。何よりスクリューキャップじゃなかったりすると電車から飛び降りたくなる。
これも東京駅で買った駅弁。晩御飯が早いので、夜中にお腹が空いてしまうのではないかと思って買っておいたのだが、前述のとおりパブタイムにも参加できてしまったので、夜には食べられずにいた。朝ごはんにあぶれてしまったので、これを朝ごはんにした。買っておいてよかった。電車に乗るときは駅弁食べなきゃねってことで、食べる機会ができてよかった。
非常に北海道っぽい1コマ。函館を過ぎてほどなくすると、なんと馬の放牧をしている牧場を横目に進行することになった。つぎに北海道に行く際には、ディープインパクトに会いたいなぁと。
これも北海道っぽい。パルプ工場群である。
桃鉄でしか馴染みのなかった苫小牧。とんでもなくボロい駅前に新しいマンションが。いくらくらいするんだろうか。
これは日ハムの室内練習場なのだろうか?札幌に近くなったら突然現れた。
<DAY1:札幌~小樽>
おはようサッポロ!
9時半ごろ無事に札幌に到着。カシオペアから札幌駅のホームに降り立つと、なんとかなり涼しい。若干寒いくらいである。半袖にハーフパンツというかっこでは、札幌の夏の朝は寒いんだな。
まずは宿泊場所であるJRタワーホテル日航札幌に行って荷物だけ預ける。このホテルがとてもよく、何がいいって駅隣接。住居もそうだが駅から近いってホントに素敵だ。
そこから、「札幌場外市場」に行って海の幸をいただくことにする。札幌駅からタクシーで約10分くらいなのだそうだが、せっかくの旅なのでまだタクシーは使わずに在来線に乗って向かうことにした。
札幌駅から1駅隣の「桑園」というところから徒歩で約10分程度。駅で電車を待っていたら、写真のようなめちゃくちゃ渋い寝台車が到着した。大阪あたりから来てるそう。
場所のあたりがつけられず少々遠回りをしてようやく場外市場に到着。われわれが訪れた16日は祭日ということもあって、市場自体はおそらくお休みの様相だったのであるが、一般人相手の店舗は普通に開いていて観光客で賑わっていた。
ここで1つ驚いたことがある。勝手な主観で「北海道は海産物が安くておいしい」と思っていたのだが、おいしいことは間違いないのであるが、決して安くないということだ。うにいくら丼2,500円とか当たり前。とっても驚いたのであるが、ご覧のとおりいただかないわけにはいかない。
ちょっとブラブラして「海鮮食堂 北のグルメ亭」さんに入店。
尿酸値が炸裂してしまうことが脳裏をよぎるのであるが、せっかく北海道に来ているのだから、尿酸値が少々上がろうと下がろうと(下がることはない)、「トロ三色丼」を発注して、うにといくらをおいしくほおばったのである。このとき、ビールを飲んでいたのだが、妙に頭がクラクラする。いよいよ頭がおかしくなったのかと思ったら、それはなんとカシオペアに16時間も揺られていたので、揺れている感覚がクセになっているのだけだった。これがなんとも気持ちのいいものではなく、しばらく続いていた。立って歩いてると平気なんだけどね。
うに。ウマウマ…
いくら。ウマウマ…。
ここでいただいたうにやいくらがおいしかったので、結婚式でのご祝儀を予想以上にたくさんくださった方々に、海産物を発送しようということになりお買い物開始。いろいろ見て回っていくらと白い恋人を詰め合わせで発送。何が高いって送料と専用BOXが高くて大変。1箇所にまとめて送れるのであればいいのだが、各ご家庭に発送しているので送料だけでも数万円という世界。佐川急便を儲けさせてしまったな。
用事が済んだので、小樽へ向かうことにした。僕は北海道に関する予備知識がまったくないので、小樽に行っても寿司を食べるくらいしか考えていなかった。
まず、桑園駅から札幌駅に戻って急行に乗り直そうかと思っていたのだが、なんだか戻るのもアホらしいので、桑園駅からそのまま鈍行に乗って小樽方面へ向かう。手稲駅行きの電車に乗って終点の手稲駅で降ろされる。終点だから当たり前。そこから小樽行きに乗り換えて目的地まで。
この間の景色が本当にすばらしく、海岸線をずーっと走っていくのでずっと海。地球が丸く見えるんじゃないかと見間違うくらいの水平線。
30分くらい電車に揺られて小樽到着。
るたお。ではない、おたるである。
こういう地方に来るといつも思うのだが、こういう古いオブジェは風情のためにわざとこのままなのか、それとも改装するパワーがないのかどちらなのだろうか。
そうそう、小樽はガラス細工の町だったね。駅のホームに早速ガラスのランプがぶら下がっていた。そしてそういえば運河の町でもあった。逆にいえばそれ以外とくに目立った観光名所はなさそうだ。
ウロウロする。
運河まで行く道中に突然いまは使われていない線路が出てくる。これは手宮線という貨物列車の線路で、1985年に廃止となり2001年から散歩道として開放されているとのことだ。ご興味ある方はwikipediaへ。
運河に向かってひた歩く。といっても5分も真剣に歩けば到着するだろうか。これが運河。駅前は「大丈夫か?」ってくらい人が少なかったのだが、ここはとってもたくさんの人が出ていてちょっと安心。
お絵かきをしている方や、自作の小物を作って販売しているにわか露天商のような方がお店を開いていた。
ガラス細工屋さん。ものすごい数のガラス細工が置いてあった。個人的にはあまり興味はない。運河やガラス細工もそこそこに、寿司屋さんを目指すことに。さっき市場でナマモノ食べたばかりなのに…。
あ、こんにちは。
ぼくの旅は事前準備をほとんどしない、行き当たりばったりな旅なのでお目当てのお寿司屋さんもない。計画的に行うのは仕事くらいでよくて、休みの日の旅くらい自由気ままにやりたいのだ。
そこで、iPhone×食べログの出番である。食べログアプリを起動して、半径500m以内のお寿司屋さんを検索。それとGoogleで「小樽 寿司」で検索した結果に、こんなランキングサイトがあったのでそれも参考にして「幸寿司」さんに行くことに決定。運河などがあるメインスポットからはずれた場所にあるお寿司屋さんのせいか、ランキング上位にもかかわらず、先客1組(カップル)、後客1組(カップル)と我々の3組のみだった。
朝方にも生ものを食しているにもかかわらず、それぞれしっかりと1人前を頼んだ。ぼくは「はなにぎり」妻は「幸にぎり」を注文。それにプラスして、サッポロクラシックの瓶を1本発注。寿司の写真のピントが向こう側に行ってしまって残念…。手前にきている写真はなく…。
届いた握りはそれぞれ小ぶりで、空腹時だったら「足りるかな?」とちょっと心配になるような握りで、上にはしょうゆがすでに塗られている状態だ。一口食べると、こりゃうまい。いままでいろーんなところでお寿司を食べたと思うが、これまでの中で確実に3本指に入るおいしさだ。小樽に行かれる方はぜひご訪問をオヌヌメする。
満腹になって、見るものも特になくなったので今夜の宿の札幌に戻ることにした。こちらは桂苑さん。小樽はあんかけ焼きそばが有名だそうで、このお店はあんかけ焼きそばの有名店。食べたかったのだが、お腹がいっぱい過ぎて今回はスルー。断腸の思い。
バスと電車の2通りの道があるのだが、時刻表の都合で電車を選択。さっき来た道をただ戻るだけなので、あんまり楽しくない復路であった。しかもずっと座れなかったし。
ホテルのラウンジ。チョーキレイ。スタッフは親切だし、静かだし、本当にいいホテル。これから札幌に行かれる方にはぜひともオヌヌメ。
ホテルに入ると、結婚のお祝いのメッセージとクマのぬいぐるみがテーブルに置いてあった。サプライズ!
ホテルの部屋は30階だったかで、眺めがよい。正面やや左にはテレビ塔が見える。
なぜこれが有名なものになるのかがわからないくらいしょぼい。(笑)
そこで少々調べてみた。そもそもこの時計台というのはなんなんだ?ということでwikipediaを見てみたら、設立は1878年と130年以上も前にできていて、元々は演武場としてできたものだそうだ。現在も展示室や貸ホールなど現役だそうだ。
テレビ塔。ショボー!東京タワーを上から掌でグチャッと潰したような形になっていてなかなかおもしろい。
警察24時でおなじみすすきの交番。テレビでよく見てます。いつも酔っ払い客が迷い込んでくるんですよね。知ってます。今日もご苦労様です。
ラーメン横丁で北海道の旅初のラーメンを食す。今回選んだお店は「おぢぢ」さん。味噌ラーメンおいしかったー。ぼくはラーメンの中でも味噌ラーメンがもっとも好きな種類なので、とても楽しみにしていたのだ。
こちらは妻が頼んだ塩ラーメン。こちらも普通においしかった。
もっともおいしかったのがこれ。なんと赤塚先生のバカボンの色紙。
スープカレーも食べた方がいいと、出向先の佐藤さんが行っていたので食べてみた。有名店も多数あるようだが、どこだかわからなかったので、ホテルへの帰り道でそのときいたところからもっとも近かったスパイスバー「ターラ」さんに立ち寄った。バーだから食事はいまいちかもな?なんて思っていたのですが、ごめんなさい。とってもおいしかった。飲んだ後にこんなにおいしいカレーを食べて帰れるのであれば、道中ラーメンを食べなくても済むんじゃないか。
東京では数年前から「オクトーバーフェスト」みたいな感じでビールのお祭りが盛り上がっているけども、さすがはサッポロビールのお膝元、札幌駅前にビアガーデンができていた。ただ、7月といえどこの気温で外でビールを飲むのはやや寒そう。
JR札幌駅はこんな感じでとってもモダン。個性がないといえばそういうことだ。
こんな風にウロウロしてきた。
ホテルの部屋からの眺め夜バージョン。きれいである。
もう少々飲もうかなと35階にある「SKY J」というバーラウンジに行ってみた。ここでは、ピアノと歌が生演奏されていてミュージックチャージを取られる。そういう飲み方もたまにはよい。
調子に乗ってふだんは滅多に飲まないスコッチウイスキーのマッカランなんぞを飲む。2杯も飲んでしまった。
DAY2:札幌~函館
チュンチュン…おはようございます。
朝食は昨夜のバーと同じく35階にある「丹頂」という和食割烹。非常においしかったのだが、朝からこんなにたくさんはいただけません…。夜にも来てみたいお店だった。
今日は、早い時間は札幌市内を観光して、午後は今夜の宿である函館に移動することになっている。
カシオペアに乗ってきたくせに知らなかったのだが、札幌から函館に電車で行くには苫小牧や室蘭などを通ってずいぶんと遠回りしなければならないようだ。ここでも飛行機の移動を考えたのであるが、別に急ぐ旅でもないということで電車にした。その方が旅っぽいし。
まず来たのは北海道庁。非常にベタではあるが北海道初上陸なのでこういうベタな場所を巡るのはとても楽しい。
中もしっかりと使える(見学できる)状態となっていて、あんまり傷んでいる印象はない。
昔の缶詰のラベルだそう。現在のサッポロビールにも星のマークは健在。
札幌冬季オリンピックの際に作られたタバコ「CHERRY」。タバコでの記念品なんて今では絶対に作られることはないだろうな。
大日本帝国の石塁。天皇万歳!
中年が大志を抱いてもいいですか…?
よく見る右手を指さしているクラーク博士像は、北海道大学ではなく羊ヶ丘展望台ですから、お間違えのないように。
B’zのファンクラブ年会費を払いそびれていたので、郵便局に立ち寄って年会費3,000円を支払った。なにも北海道で払わなくてもいいだろうという気もするのだが、平日あまり休まないので郵便局に行く暇がないのだ。
ついでに時計台の形をした絵葉書を買って、九州福岡にいる祖母に便りを送る。下のボールペンは旧帝国大学北海道大学の4色ボールペン。
北海道大学の正門かな。極めて普通。
JR北海道駅の北口。こちらは南口と違っていかにも地方都市の駅前といういでたちだ。
これは「札幌らーめん共和国」駅前のエスタという商業ビルの10Fにある、ラーメン店の集合体だ。函館に向かう電車までまだ少々時間があったので、立ち寄ってみることにした。というか、立ち寄りたいから時間を作っておいたというのが正しいかもしれない。
お店が8店舗ほどあり、どこに入ろうか悩むところなのだが東京「ひるがお」はとりあえず消去法で消えた。実際に会社の近所にあったときに何度か行ったことがあるからだ。
それでも決めあぐねてしまうので、今秋産まれてくる予定の子供に「そら」という名前を付ける予定であることから、「らーめん そら」さんに入ることにした。
せっかく来たんだからと貧乏根性で、もう1軒入ろうと思っているので、ハーフサイズのみそラーメンを注文した。かなり濃厚なみそ味でおいしい。ビールがビールがススムくん。
食べ終わってウロウロしていると、大変ありがたい神様が。らーめん神とか、僭越ながらいままで自分がらーめん神だと思っていたのだが、「ら・ぶー」とかいうのがいた。
もう1軒入るつもりで先ほどハーフサイズにしたにも関わらずそこそこお腹も膨れていたのだが、無理やりに「さっぽろ 大心」さんに入店。こちらもでハーフサイズのみそラーメンをいただいた。こちらの方がさき程のものよりもあっさりした感じ。おいしゅうございました。やはりぼくはラーメンの中ではみそラーメンが1番好きなようだ。これで北海道シリーズ3杯目。
さらにうろうろしていると蓮華町郵便局長のハリボテが。顔のところに穴が開いていたのでとりあえず突っ込んでおいた。穴が開いていたら入れたいタチなのだ。
特急北斗参上!これで函館まで行くのだが、なんかあんまりかっこよくないのはご愛嬌…。
車内はこんな感じ。昼の「なんちゃらかんちゃら殺人事件」に出てきそうな一世代前の車内です。でもタバコの匂いなどはなく、いたって快適。
隣の席では両親と女の子2人の中国人のご家族が乗っていて、まぁそれだけでもすごいなと思ったのだが、なんと子どもがたちが英語の勉強などをし始めた。日本が中国に抜かれるのも時間の問題だなと。
函館駅到着!
これは函館駅に止まっていた電車。前から見るとバッタのような顔をしている。
函館駅にもハリボテが置いてあったので、やはり突っ込んでみる。
函館駅。この駅舎は2006年に造られたそうで、見た感じ新しさを感じる。デザインは船を意識したのかな?というような雰囲気。
こちらが今回の宿の部屋からの眺め。泊まった宿は「平成館 別館 花月」さん。大浴場はもちろん、部屋にも露天風呂が付いている贅沢な宿だ。
これらは晩ご飯。酒飲みのぼくには到底食べきれる量ではない。
毛ガニ。毛ガニというのは食べるとおいしいのだが、食べるところが少ないので食べるのが面倒。みそ汁などにドボンしてあるくらいがちょうどよい。しかしカニのくせに毛が生えすぎだ。
なんかの煮凝りだったのだが記憶が飛んだ。
茄子とアワビのお浸し。アワビがやわらかくておいしいかった。
お造り。東京で食べるお刺身よりずいぶんとおいしく思えるのだが、冷静に考えると旅行先だからそう感じるのではないかと思わなくもない。
これは函館名物のイカ。これは東京では食べられない。このイカはやや黄色味がかっているのだが、こういうものらしい。写真左側に写っているのがイカ墨なのだがこれは酒が進む。
何のカナッペだったかなぁ…。
トマトをゼリー風に固めてあるもの。デザートっぽかった。
赤貝にイクラが乗ってるもの。これも酒飲みにはたまらんおつまみ。
鴨のロースト。魚から鴨までもうなんでもござれな状態で大変贅沢ではありますが、食べきれない…。もったいない。
部屋からの眺め。だんだん日が落ちてきて空のグラデーションがきれい。左側に見えているいくつかの白い明りは、イカ釣り漁船の漁火だそうだ。
最後は函館牛のステーキ。塩麹でいただきます。
焼き野菜もおいしくいただきました。とうもろこしが甘くて本当においしい。
たらふく食べたあとに、これまたベタではあるが函館山の夜景を見に行くことにした。宿からタクシーで20分くらい。非常に多くの人が出ていて、ロープウェイに乗るのも少々並んだ。
これが函館の夜景。きれい!
函館の夜景は両サイドが湾になっているために扇形に見えるのがいいのだそうで、世界にもこのような形に夜景が見られるところはないとか。
陸地は明るいんだけど撮影場所はかなり暗いので、使っているデジカメのGR DIGITAL-3では非常に撮影するのに難儀しましたが設定をいろいろといじくり回してなんとか…。たくさん撮ったけどほとんどグラグラ。
帰りはロープウェイで降りずに洋館がたちならぶ街並みをブラブラと歩いて下まで降りてみた。
レンガ倉庫のあたりはライトアップされているのだが、都会と違って人がほとんどいないし店も開いていない。店が開いていないから人がいないのかもしれない。どっちでもいいけど、それなので消しておいた方がいい。
また来ちゃいました。ラーメン屋さん。札幌ではみそラーメンをたくさん食べたので、函館ではそう、塩ラーメンを食べたくて…。
先ほども書いたがホントに店がなかなか開いておらず、またまたiPhone×食べログの世話になって調べてみたところ、函館駅から少々進んだところに大門横丁という屋台が集まるところがあることがわかった。そこに、ラーメン屋「龍鳳」さんがあったので即入店というか、写真にも写っているが外のカウンターで夜風に吹かれながら食べることに。なので厳密には入店していない。
これが龍鳳の塩ラーメン。ヒジョーに透き通った塩ラーメンで、何杯でも食べられそうなくらいあっさりといただける。オヌヌメ。
DAY3:函館~東京
チュンチュン…。おはようございます。
いよいよ旅行最終日。フライトまで函館観光を敢行!(つまらん…)
今日のルートはこんな感じ。
トラピスチヌ修道院⇒五稜郭⇒函館市場⇒函館空港という段取りだ。
宿からタクシーで15分ほどだろうか、トラピスチヌ修道院に到着。クッキーで有名なのは「トラピスト修道院」でこっちはチヌである。ここにもクッキーは売っていましたが。
日本初の女性修道院だそうだがそれが何なのかはよくわからないし、興味もないのである。詳しくはwikipediaでもご参照いただきたい。この写真は天使ミカエル。ゲームやマンガに出てくる天使にはだいたいこの名前がついている。
これが本館なのかな。なんだかよくわかりません…。
見学を早々に終えて次の目的地五稜郭へ向かう。
五稜郭タワー到着!トラピスチヌ修道院からバスが出ていて、だいたい30分くらい乗ったかな。五稜郭と同じ形の五角形の展望台が付いた塔である。見た感じ新しそう。
バカと煙なのでタワーに上る。そしたら五稜郭の形がこんなにもくっきりと!これを作った人たちはすごいなと。
様式城郭となっていて戦争するには戦いやすい地形なのだそうだ。ヨーロッパに多いのだとか。
またハリボテ登場。
両方にね…。
土方先生、ちょっとなんとか言ってくださいよ。
ドヤ顔キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ !!
しかし、土方先生は35歳で亡くなってしまったそうだ。いまの自分とほぼ同じ年だが、自分のやってることがいかに小さいか…。
上からでなく、きちんと自分たちの足でも歩こうということで、五稜郭の中に入ってみることにした。
この場所に似合わない、妙にポップな音楽がガンガンかかっていた。
この貸しボートでも「これにカップルで乗ったら別れるよ」とかいうジンクスとかあるのかな。そもそもカップル自体がいない。
これは最近きれいにされたらしい、函館奉行所。中には有料展示があったが入らず。お腹が空いてきたので、市場の方へ移動することにした。
イチバーン!が似合うのは、坂本龍馬かハルク・ホーガンにほかならない。
そういえば北海道に来てから海鮮とラーメンばかり食べているねということで、ジンギスカンをようやく食す。このときは熱中症なのかなんなのかわからないけど、あんまり体調がすぐれずに食事もそこそこにしかいただけなかった。おいしかったんだけど。ビールなどもあまり飲めず…。うぅ…。
あまりに天気がいいので、自家用クルーザーで海に出ることにする。
おりゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もう海出てしまうと、いろいろ小さすぎてくだらねー。
もうなんもしたくねー。
市場をこっち(海)側から見ることなんかなかなかあることではないので撮ってみた。
イカ釣り漁船。イカを呼ぶための漁火電球がたくさん付いていた。
あらら、やっぱり…。
なんかこのアイス屋さんがこのあたりでは有名らしく。ぼくはこういうのは食べない。甘いしお腹が痛くなったら困るから。
ピスタチオとマンゴーとなんだったかな…。なんか3種類入れてくる。
アイスに付き合わされたのでラーメンに付き合わせる。赤レンガ倉庫近辺には「えん楽」さんという落語家っぽい名前のラーメン屋さんが1軒のみ。ごく普通の塩ラーメン。おいしゅうございます。
これで北海道シリーズ5杯目かな。これにて完。
お土産を買ったりして時間もちょうどよくなったので空港へ!涼しくて過ごしやすいし、帰りたくない!
出ましたハリボテ。ここでも両方に首を突っ込む。右下のやつはかなり低い位置で体勢がしんどかったぁ。
搭乗機のANA866便。ガランガランに空いていてこれまで乗った飛行機で最も搭乗者が少なかったと思う。それにもかかわらず後ろに座っていたやつが終始咳をしていて不快極まりない。マスクぐらいしろ。
夕方のフライトは本当にキレイで、飛行機に乗る時間帯で1番好きかな。
つぎの北海道旅行は、三冠馬ディープインパクトに会いにこれから生まれる息子と一緒に。
本当は五稜郭のあたりなど、歴史的背景なども調べながら書こうかと思っていたのだが、更新がどんどん遅くなってしまうのでいったん公開することとする。後日気力があれば、書き足したいと思います。
カシオペアの上手な乗り方などには寄与できるのではないかなと。
今回行ったお店:海鮮食堂 グルメ亭⇒幸寿司⇒おぢぢ⇒ターラ⇒SKY J⇒丹頂⇒らーめん そら⇒さっぽろ 大心⇒平成館 別館 花月⇒龍鳳⇒えん楽