福岡へ。

福岡へ。

出発前

息子を私の祖母に会わせるために、かなり久しぶりに福岡の母の実家を訪ねた。前回の訪問はこちらの記事にあるとおり、約5年半ぶりの訪問。本当はもっと前だと思っていたのだがそうでもなかった。

9月の土日のどこかで行くことを考えたのだが、なんと私が現在勤務している会社は、9月7日(土)以外は、すべての土曜日が出勤日となっている。なんとブラックな企業なことか。必然的に9月7日(土)、8日(日)で行くしかなくなった。
早速ネットで羽田⇔福岡のホテル付きツアーを探す。本来であれば祖母の家にみんなで宿泊すればいいのであるが、わけあってホテルに宿泊することとなった。宿泊付きで1人30,000円弱。想像以上に安い。

自分もいまはインターネット事業をやっている仕事に就いている身であるが、自分自身が真剣にインターネットサービスを使う(この場合は消費者として)機会があまりなく、旅行サイトをいろいろ見ていると気づく部分も多々あって、これは自分の仕事に反映しないといけないなと気づきが多く、なんだか旅行をするのか仕事をするのかよくわからない状態になってしまった。

今回使ったサイトは「travel.jp」で、使った理由はただ1つ。「福岡 航空券 格安」でGoogleで検索をかけると1位に出てきたからだ。このSEOの検索結果順位って本当に重要で、コトラー提唱の5段階購買プロセスの中の「問題認識」「情報探索」の段階にある消費者にとってはとくに有効なんじゃないかと身を持って感じた。いま私が携わっているサイトは、あるビッグキーワードで1位から3位に陥落してしまっているので、大きなロスがあるのではないかと思っているのだが、実際数字を見てみるとそうでもない。これは競合サイトが少ないから、消費者は1位2位に関係なく、競合サイトも含めて満遍なくサイトを利用しているのではないかという仮説が成り立つ。話が変な方向に行っているので軌道修正。こういう話はまた別途。

で、travel.jpの中でさらに検索をかけないといけないので、消費者にとってはこれまた面倒。ランディングページが今回の目的の「東京⇔福岡 航空券」の一覧ページとかになってればなぁと。ランディングページ最適化(LPOっていうのかな?)の重要性も体感したわけだ。また軌道修正。

travel.jpの中で検索をかけるとさまざまなプランが表示され、もちろん価格の安い順にソートをするのだが、その中に出てきた「DFトラベル」さんという旅行代理店にお願いすることとした。(この旅行会社が本当にひどくて云々と書こうと思っていたのだが、久しぶりにサイトを訪れてみるとすでに営業停止中になっているので、これ以上の攻撃は自粛とする。2013/10/21 現在。)

ついでに弟たちもいっしょに行くことになっていたので、福岡についてからの移動を考えると、レンタカーでの移動がよかろうと、ワンボックスの車をレンタルするために「福岡空港 レンタカー 格安」でGoogle検索したら楽天トラベルが出てきたので、そこでさらに検索。福岡空港に直結しているレンタカー会社のものだと、ワンボックスを丸2日も借りると30,000円以上になってしまって軽く驚いた。空港からは少し離れるが送迎付きのレンタカー会社「ワンズレンタカー」さんでは、約18,000円だったのでそちらで決定。結果としてとても親切でいいレンタカー屋さんだったので正解。(帰着日に、ETCカードを車の中に忘れてしまっており、わざわざ空港まで届けてくれて空港内アナウンスまでしてくれた。結局ゲットできずに後日郵送してもらった。ありがとうございました。)

ここでもビジネスモデルに興味が出てしまって、空港真横で大手の競合社(トヨタ、ニッポン、オリックスなど)と真っ向勝負しても、失礼ながら資本力やブランド力では到底勝てないので、ちょっと離れたところに安い土地に店舗を置き、それを消費者への価格に反映させるというは、軸をずらして上手にやってるなという印象だ。ただ、送迎がどうしてもマンパワーに頼りきりになってしまうので、ここをうまく改善できればもうちょっと収益を上げられるのではないかな?なんてお節介でした。

1日目

羽田空港まで電車で行こうか車で行こうかと前日まで悩んでいたのだが、今回の旅は息子氏がいることと、そのせいで荷物が多いことを鑑みて車で行くことにした。初めて車で行くことになって空港の駐車場についても調べてみたのだが、さほど混んでなさそうだとの前情報。

飛行機の出発時間が10:30だったので1時間前の9:30には着きたいなと思い、8:30ごろ自宅を出発。首都高速4号新宿線幡ヶ谷ICから首都高速に乗って羽田空港まで。土曜日の比較的早い時間ということもあってか、道は順調。しかし、霞ヶ関あたりで大渋滞。飛行機の時間が決まっているのでかなり焦りはするのだが徐々に空いてきてまた普通に走れるようになった。空港近所でまた少し混んだが問題なくANAの出発ロビーの第2ターミナルに到着。そこから駐車場に行ってみると、なんと90分待ち。90分も待っていたらもちろん飛行機が行ってしまうので、近所で車をさばいていたスタッフの方に「運転手本人も搭乗者なのだが、どうにかならないか?」と聞いたところ、国際線の駐車場の電話番号を教えてくれ、そこに電話をかけてみたら空いてるとのことで妻と息子氏と母を出発ロビーで降ろして自分だけ国際線駐車場へ急ぐ。道中、第1ターミナルの駐車場の前を通ると「空」のマークが点いていたので、すぐに入庫。国際線まで行くと電車かバスで第2ターミナルまで戻ってこなければならないからだ。

しかし、入ってみたもののまったく「空」が見当たらない。「だまされたんじゃないか?」と思いながら最上階(屋上)まで上がってみるとようやく1台分だけ空きを見つけることができてぶじ駐車。慌てて財布とiPhoneを持って第2ターミナルへ戻る。あまりに慌てすぎてここでガラケーを車内に忘れる。レンタカー会社とはこのガラケーの電話番号でやり取りをしていたので、福岡空港についてから不便だった。

羽田空港

第1駐車場からまずは第1ターミナルに入り、そこから無料の循環バスに乗って第2ターミナルへ。もうこれだけで一苦労。エスカレーターを昇ってANAのロビー前へ。写真は1Fから出発ロビーに上がってるエスカレーターの天井。

出発まで少し時間があったので、食べ損ねている朝食を取ることに。caffè coccoというカフェでサンドイッチとノンアルコールビールをいただく。福岡に到着したらレンタカーの運転があるので残念ながらノンアルコールとなった。

福岡空港

福岡到着。
東京も天気があまりよくなかったけど、福岡はもっと悪くて、雨。でも車で移動だから問題なし。

予約してあった8人乗りの日産セレナで直方へ向かう。妻、息子、母、弟、弟の彼女、そしてぼくの6人で乗ってもまだ余裕。
でっかいワンボックスを運転するのは初めてだったが、普段乗っているホンダFitと取り扱いは大差なし。ミラーをきちんと見られれば図体がでかくても問題ない。
ルートはこんな感じ。とにかく九州自動車道を疾走する。本当に疾走したせいかあっという間に祖母の家の近所に来た。

山小屋 直方新入店

みんなお腹が空いていたので、祖母宅へ行く前に腹ごしらえ。
近所にできていたラーメン店「山小屋 直方新入店」で今回1発目のとんこつラーメンを食す。東京にも店舗があるみたいで、まあ普通。

その後、祖母宅へ行き、息子氏(祖母から見たら曾孫)を会わせたり、近所の親戚めぐりをしていたらあっという間に夜になって、今回の宿がある福岡へまた戻る時間になってしまった。
ここで合流した母の弟(ぼくから見たら叔父)もいっしょに福岡に行くことに。これでセレナちゃんついに7人も乗車。

叔父は福岡でクライアントと飲むことが多かったらしく、お勧めのお店に連れて行ってもらった。そのお店は「居酒屋 あまの」。
玄界灘で水揚げされた新鮮な海鮮がいただけるお店で、とりあえず全部おいしかった。ここのお店は「おから」が有名らしく、その味付けもおいしかった。

岩がき


岩がき。とんでもなく大きくて、大人6人で1つで十分。

いか刺し

いか刺しとうに。うには見てのとおりでまったく形も崩れておらずプリプリ。
いかは生きていた。いまにも墨を吐くんじゃないかというくらい動き回っていてかるく気持ち悪い。食べ応え最高。

かさごの薄造り

おこぜの薄造り。
おこぜをこんな風にして食べること自体知りませんでした。当然、美味。

ほかにもいろいろ食べたんだけど、写真を撮るのが面倒になってしまってここまで。おこぜの骨を天ぷらにしたものとかいかを天ぷらにしたものとかもあったのだが。
ここで妻と息子氏は早めにリタイア。2人でホテルに戻った。

中洲

残った大人たちだけで中洲に繰り出す。雨も上がって土曜日の夜だろうか、人の出はとても多く、どっかでお祭りでもやってのか?っていような状況だった。

中洲 屋台

屋台はこんな感じ。どこもかしこも満員御礼。

もうお腹がいっぱいということもあり、屋台には入らずに川が見えるバー「玉井」というところに寄ってみた。みんなでちょっとしか飲んでないのに15,000円も取られて驚いた。
ここで弟たちと別れ、母と叔父とぼくの3人で今日の宿、福岡東映ホテルのほうへ向かった。

なかちゃん メニュー

せっかく中洲に来ているのでということで、どうしても屋台に寄りたくて道中の屋台に寄ってしまった。
とにかくお腹がいっぱいなので、とんこつラーメン1杯食べるのがやっと。

なかちゃん とんこつラーメン

今回の旅を通じて1番おいしかったかもしれない。
東京で食べるそれとは違い、とにかくあっさりしていて、酒を飲んだあとには最適だ。

2日目

旅程がどうなるかわからなかったために、朝食なしのプランにしておいたので、朝食をホテルの外で取ることにした。
ホテルの1階にも食事するところがあったのだが、向かい側にちょっとしゃれたスペインバルみたいなものがあって、そこもモーニングをやっていたので散歩がてらそちらに行ってみることに。

お店は「SPAIN BAR & CAFE Esperanza」さん。夜もよさそうだ。残念ながらなかなか来る機会はないだろうが…。

カフェ&バル SPAIN BAR & CAFE Esperanza

食べものの写真を一切撮影していなかったのだが、わたしはハンバーガーセットというようなものを食べた。コーヒーもついてて500円くらいだった記憶がある。ハンバーガーもやっつけたものではなくて、きちんとしたものでCPが非常によかった。(ハンバーガーは注文してからそこそこ時間が経ってから来たので、きちんと作っているのだと思われる)

ツナとズッキーニのパスタ(大盛り)

さっきハンバーガーを食べたばかりにもかかわらず、みんながお昼ご飯ということでまたもやご飯を食べることに。
ここからは福岡に住んでいるいとこも合流。泊まっていた福岡東映ホテルの1Fにある「ビストロ アトリ」さんでランチ。ズッキーニとツナのパスタをしかも大盛りで。さすがに残してしまった。

満腹になったところでまたまた直方へ向けて出発。弟たちといとことはここでお別れ。
また九州自動車道を疾走。ほとんど車の運転をしているだけの旅となっている。

古賀SA

眠気と尿意で途中の古賀SAに立ち寄る。最近の高速道路のSAはどこに入ってもすごくきれいでいわゆる「休憩」というものを楽しめるようになっているような気がする。

古賀SA

東京近郊のSAとは違う風景。

しばらく走って直方へ向かったのだが、祖母宅へ行く前に祖父の眠る墓地に立ち寄ることにした。
祖父が亡くなった際に「直方の街を一望できるように」ということで、少し高台の「たかとり霊園」に墓がある。自分で車を運転していなかったらとてもじゃないけど来られない場所。

たかとり霊園

こんな感じでまさに街を一望できる。雲の位置が高くてすっかり秋の空。

祖母宅へ向かって少々の歓談ののち、また福岡空港へ戻る。片道約60kmなので、これを2日間で2往復。約240kmくらい車を運転することとなった。

福岡空港 博多祇園山笠 舁き山笠

福岡空港でウロウロしていたら、博多祇園山笠 舁き(かき)山笠が展示してあった。迫力ある。

博多ラーメン ちくぜん

最後の最後でまたラーメンを食す。
福岡空港内の「博多ラーメン ちくぜん」さんに立ち寄って普通のラーメンを。食べてる最中に館内放送で「マツモトユウスケさま、お渡ししたいものがありますので、2F ANAカウンターまでお越しください。」と呼ばれていたのに気づいたのだが、ラーメンを食べている最中だし、渡したいものなら飛行機にいっしょに積んでおいてくれるだろうと思ってすぐに取りに行かなかったら、取りそこなったものがあった。
それがそう、レンタカー内に忘れたETCカードだ。レンタカー屋さんが気がついてカウンターまで持ってきてくださったのだが、まさかそんなものが届いているとは思わなかったので放置してしまった。前述のとおり、結局受け取れずに後日郵送していただく始末。お手数おかけしました…。

その後、航空会社のスタッフのお姉さんに「もらっておいてくれればよかったのに」と言ったのだが、こういうように自由にものを受け取ったりはしないとのことでした。まぁ冷静に考えればトラブルの元にもなりそうだし、そりゃ余計なものには手を出さないよね。

息子氏が生まれて初めて泊まりつきのお出かけになったのだが、やはり荷物が多いので車など、自分たちで操れる道具がないとなかなか大変そうだ。
でも、また機会があればどこかに。