科学的管理法論(テイラー)。
- 2011.02.03
- 中小企業診断士
テイラーは19世紀末に、組織的怠惰や成り行き経営の改善を行った。
(1)課業管理の徹底と差別出来高給制の導入
仕事の成果の客観測定のための4つの管理原則を提示。
- 大いなる日々の稼業(課業の明確な割当て)
- 標準的諸条件(仕事の標準化、単純化、専門化)
- 成功に対する高賃金の支給
- 失敗に対する低賃金の支給
(2)業務組織の改革と職能別職長制の導入
1人の職長にすべての管理機能を一任させるのではなく、職能別に分類し、各職長は担当する職能について部下を管理させた。
テイラーの研究はのちに、フォードシステム(作業の標準化、移動式組立ラインの導入)やトヨタのジャスト・イン・タイム(JIT)方式へと発展していった。
しかし、人間をただの道具のようにあつかっているようだと、批判的な意見も出てきている。
テイラー F. W. Taylor(1856~1915)
科学的管理の父とよばれるアメリカ人。
- 前の記事
『1枚の「万能メモ」に書き込むだけ 瞬時に「話す」「書く」技術』。 2011.02.01
- 次の記事
管理過程論(ファヨール)。 2011.02.05