韓国旅行。
<DAY 1>
夏休みをまともに取れていなかったので10月の24日と25日に休みをいただいて韓国に行くことにした。かねてから「初めての海外はイタリアに行く」となぜか勝手に決めていたのだが、残念ながらそういう機会が一切なかった。今回は高校時代の悪友が韓国駐在になったこともあり、慣れてる人間がいる方が安心ということで韓国に。
本記事は3日分の話を一気に書くので、本ブログ史上もっとも写真が多くて、文字量も多く書こうと思う。
まずはツアーの手配。
H.I.S.が安いということくらいは知っていたので、いろいろと見て回っていたのだが、安いプランは成田⇔仁川だったり、ヘンテコな時間のフライトばかりなので、楽天トラベルで探し直し。たった2泊3日しか時間がないので、時間と利便を金で買う感じ。やっぱり世間でいわれているように、H.I.Sはたしかに安いのだが、時間があるけど金がない学生なんかがメインターゲットなんだな。
で、ホテルやらフライト時間やらを選んでいたらけっこういい金額に。飛行機はあえて大韓航空を選んでみた。
「韓国は近いし安くていいよ」とみんなに言われていたが、上述のとおり思ったより安くなかったのだが、円高の昨今、とってもたくさんのウォンに両替することができ、現地では安く滞在することができたんじゃないかと思う。(このときのレートは、10,000円≒146,000ウォン)
9:15発の飛行機だったので、2時間前の7時ごろ空港に着くように向かった。ちょっと空港内を散歩していたら小腹が空いてきた。朝が早かったので、朝ごはんも食べる暇もなければコーヒーを飲む暇すらなかったのだ。
羽田空港国際線は新しくなって「江戸っぽくなってるよ」と聞いていたので、そこで食事すればいいやと勇んで行ってみるも、時間が早すぎてほとんどの店が開いていない。開いていたかと思うと今度は空いていない。
仕方がないので江戸小路を抜けて、cafeへ。そこでビールとホットドッグをいただく。このくらいのものを食べたかったのでちょうどよい。写真のピンがあまりなぁ…。
ビールを飲みながら出発ロビーを見てみる。思っていたよりうんと空いていた。時間が早すぎるせいか、国際線といえど成田ほど行き先が多いわけじゃないからなのか、よくわからないが、空いててよかった。それにしても白基調でデザインしてあって、本当にキレイ。
そんな羽田空港国際線は、ちょうど1周年だそうだ。
ビールを飲んでもまだ時間があるので、出国手続きを終わらせて免税店などがあるところに向かう。当たり前だけどブランド品だらけ。けど、メジャーブランドばかり。買い物を目的としていなかったので、冷やかしで店に入ってみるんだけど、思ったよりは安くない印象かなぁ。
最近あんまりブランド品への興味もなくなってきているので、ブランド屋さんからとっとと出てラウンジに向かう。ここは静かだし椅子のすわり心地はいいし、ジュースやコーヒーは飲み放題だしで、早くからここに来てればよかったと反省。ビジネスマンがとても多い印象だった。パソコンでパチパチしていたり、新聞を読んでいたり。日曜日の早朝なのにご苦労様です。そんなリーマンたちを横目にここで2杯目のビールを投下。
この飛行機でソウルへ。もっと小さい飛行機で飛ぶのかと思っていたのだが、ずいぶんと大きいので飛ぶんだな。ちなみに満席だった。
機内は、韓流の追っかけか買い物目当てかわからないんだけど、とにかく日本のオバチャン達がうるさいことうるさいこと。ぼくがひどく酔っていたらきっと文句言ってたろうな。
たかだか2時間のフライトなので、食事なんかでないだろうと思っていたら、予想外に食事がしっかり出てきた。
左上から、ポテトサラダ・ハム、水、パン、穴子と帆立のご飯という感じ。ご飯は温められていた。味はとてもおいしい。ビックリ。
定刻通りに金浦空港着。
悪友のカツくん夫妻+愛娘が迎えに来てくれていた。遠いのにわざわざありがとう。
また、韓国は「寒いよ~」と聞いていたのだが、ご覧のとおり快晴で、半そでのTシャツでも過ごせるくらい。気温は20度くらいまで上がっていたのかな。
まずはタクシーでホテルがある明洞(ミョンドン、명동)に向かうことに。
韓国のタクシーはすごくて、フリーウェイみたいな片側5車線の一般道を、車の間を縫うようにして走っていく。前にいる車が邪魔な場合には、クラクションを鳴らしまくり。よく事故らないものだなと感心するとともに、気の弱いぼくは韓国じゃ絶対に車の運転なんかできないと思った。
今回泊まったホテルは「ソウルロイヤルホテル」。ぼくが泊まるにはもったいないくらいきれいなホテル。
日本語OK、アメニティはすべて揃ってる(歯ブラシだけ有料。1,100W)し、100ボルトの電源もあるし、明洞のど真ん中にあるのでとても快適に過ごせた。おすすめのホテル。
チェックインするにはまだ早かったので、ホテルに荷物を預けてランチに。
これが明洞の街並。東京と大差なし。
早速近所の「部隊チゲ(プデチゲ、部隊찌개、부대찌개)」屋さんに行くことに。これは東京では食べたことなかったのだが、韓国の兵隊さんが食べていたといわれていて、何でも入れて食べる鍋のことだそうだ。日本の「サッポロ一番」のようなラーメンを入れて食べる。
当然酒も飲む。まずはビール。韓国でポピュラーな「CASSビール」。韓国って生ビールじゃなくて瓶ビールが多いようだ。しかも、日本だったら栓を抜いて持ってきそうなものだが、韓国では必ず目の前で栓を抜く。中身に関する信用度が低いのだろうか。
そして、韓国といえば「ソジュ(燒酒、소주)」。写真のものはJINROの「チャミスル」というブランドの焼酎だ。これがおいしくて飲みすぎてしまう。昼から酔い酔い。
食事が終わったら世界遺産の「キョンボックン(景福宮、경복궁)」にタクシーで向かう。
言葉もできないくせに生意気にも移動はほぼすべてタクシーだった。なぜかというと、極端に安いからだ。初乗りがだいたい2,400Wくらい。日本円にして約160円。何人もで移動するなら乗らない手はないのだ。適当な英語と韓国語で大体行きたいところに行ける。遠回りされてボったくられてることもあるかもしれないけど、そんなことわからないし、ボられてたとしても安いからお構いなし。
こういう謎の石像っていうのは、だいたいどの国にもあるのかな。
すごいものなのかもしれないのだが、何がすごいんだかいまいちわからないところが残念。「コネスト」とか見て少し勉強しないとダメそうだ。
昔はこのように外で「ソジュ」を作っていたらしい。
こんなに紅葉していたり。この日はTシャツでも過ごせるくらい本当に暖かかったのだが、ふだんは寒いらしい。(実際、3日目はかなり寒かった。日中の気温が6度。)
変な民族衣装の張りぼてが置いてあったので、とりあえず撮影してみる。なんていう名前の衣装なのでしょう…?
裏側から入ったので、最後に見るのが正門(?)の光化門(クァンファムン、광화문)。とっても大きくて門近辺では両翼がカメラに収まらないくらい
たまたまこの日は「ソウルマラソン」の日だったらしく、NIKEのTシャツを着た韓国の若者たちがたくさん広場に出ていた。そうそう、韓国の若者は、Samsung製のスマートフォンを所有している人が多いのかと思いきや、iPhoneを所有している人の方が多い印象だ。訴訟の問題でiPhone 4sはまだ発売されていないらしい。
テレビでは見たことのあった銅像。この人は朝鮮王朝第4代王とのことで、ハングル文字を作ったそうだ。(コネストより)
ハングルは表音文字といわれるもので、各形に発音の規則があって、その組み合わせものを言葉をしゃべる仕組みだそうだ。日本でいうと、ひらがなが表音文字で、漢字は文字自体に意味があるので、表意文字ということになる。
ちょっと進んでいくと、またもや物騒ないでたちの銅像が現れる。これは文禄の役で豊臣秀吉が朝鮮出兵した際に、朝鮮側の軍を率いた国民的英雄李舜臣(イ・スンシン)将軍とのこと。こんなの建ててしまうから韓国ってすごいですな。
これは韓国の交番。基調は青色。パトカーも青いラインが入っていて、日本のパトカーよりもスタイリッシュな印象だった。
夕飯は、明洞からちょっと離れた新沙(シンサ、신사)駅に行き、ケジャンを食べることに。
ここでは友人が務めている会社の方も駆けつけてくださって、地元の方が「おいしい!」というお店の「元祖馬山アグチム本店」に連れて行ってもらうことができた。これは非常にラッキー。
蟹をしょうゆ漬けにして真っ二つに切ってあるのだが、それをチューチューと吸うようにして中の蟹肉を食べる。非常においしい。
〆はヘムルタン(해물탕)という海鮮鍋で。魚介類がたくさん入っていてこちらもおいしい。
会社の方々とバイバイした後は、友人とともに明洞に戻って飲み直し。僕が「なるべく英語も日本語も通じないバーがいい」なんてワガママをいうものだから、そのような店を求めて明洞の街をウロウロ。するととある美容院の前にヘンテコなロボットが突っ立っていたのでパチリ。
これも韓国では有名なものだろうか、屋台で売っているトッポギ。さっき蟹と鍋をたらふく食べていたので、お腹は空いていなかったのだがせっかくなのでと食べてみた。すごく辛かった。ビールがどんどん進む。
さらにバーを求めてウロウロしていると、ギターがたくさん並んでいるオブジェがあったのだが、その中にGibsonの偽物が!さすが韓国。中国顔負けの偽物製造だ。後に書くが、ブランド品の偽物を堂々と街中で売っているのだ。
ギター好きの方ならわお分かりいただけるかと思うが、GibsonのギターというのはUSA製以外にないのだが、このギターはしっかりと「made in Korea」と書いてある。潔くてかえって好感が持てる。
<DAY 2>
昨夜は結局バーは見つけられず、飲み屋に入ってマッコリを浴びるほど飲んだ。それなので、起床時間は昼前。しかも二日酔い。せっかくの海外旅行だというのに、二日酔いで昼まで寝ているのはもったいない気がしないでもないが、結局夜が長いから活動時間で考えると別にもったいないことはない。
二日酔いなので汁物を欲して、ホテル目の前のソルロンタン専門店に突撃。二日酔いの弱った胃腸に、大変やさしい感じです。おいしかった。
そして二日酔いといいつつも、写真をご覧になっておわかりであろう、やはりCASSビールをいただいてます。
ちょっと大人っぽい街も見てみようと、この日は江南(カンナム、강남)に出かけてみることにした。タクシーで移動するのが常なのだが、今回はわざと地下鉄にチャレンジ。明洞駅はとにかくきれい。
さすがIT先進国ともいうべきデジタルサイネージ。写真をご覧いただくとお分かりになると思うが、インタフェイスがスマートフォンのようになっていて、画面下部にメニューがあり、タッチパネル式になっていて周辺の欲しい情報などを閲覧することができるのだ。日本の駅もこういうのを早く導入したらいいのに。
誰もいないように思うかもしれないが、明洞駅は大きいので普通に人はたくさんいました。この写真を撮る時にたまたま人がいない場所を選んで。
競馬のファンファーレのようにけたたましいものが鳴り、電車がホームに入線してくる。
電車に乗り込んで数分。おじさんが大きな声を張り上げた(韓国語で話しているので、当然何を言っているのかはわからない)ので、おじさんの方を振り向くと、なんとワゴン販売を始めているではないか。これは鉄道会社公式のものではなく、勝手にワゴンとともに乗り込んで物売りをしているのだ。シートに座っている乗客は逃げるわけにもいかず、おじさんの押し売りを無視してやり過ごすしかほかない。非常に効率のいいプッシュ型営業だと思った。このとき、部屋履きのスリッパのようなものを売っていたと記憶しているが、実際に買うお客さんもいるからなおさら驚いた。
江南についてからはデパートやらをウロウロしているだけで、写真が全然ないのだ…。
夜になり、友人のお嫁ちゃんと今度は麻浦(マポ、마포)で待ち合わせてサムギョプサルを食べに。
麻浦に行く前、ぼくは狎鷗亭(アックジョン、압구정)におり、麻浦までは非常に遠いので電車ではなく、インチキ英語とインチキ韓国語で勝手にタクシーに乗った。遠回りされているのかどうかもわからないんだけど、とにかくたくさん走ったなぁ。
このお店もガイドブックなどで見つけたのではなく、地元に住んでいる友人がおいしいという店だ。当然、日本語は通じない。
定番のスンドゥブチゲもいただく。なんだか食べてばっかり…。
友人も仕事が終わり次第駆けつけるなんて言っていたが、タイのバンコク工場が洪水で大変なことになっており、その対応で結局来られずに終わってしまった。
お嫁ちゃんとバイバイして明洞に戻って、いよいよ日本語も英語も通じないバーにチャレンジ。
ジャックダニエルのソーダ割り(いわゆるハイボール)を頼んだつもりなのだが、水割りが出てきた。
お店は広くてオシャレな雰囲気なのだが、月曜日だということもあってか人はほとんどいない。
バーカウンターがあり、ぼくはそこに座っているにもかかわらず、バーテンはバックヤードに引っ込んでしまう。おかわりの飲み物を頼むときには友人に教わった「ヨギヨ~(すいませ~ん)!」と大きな声でバーテンを呼ばなければならないのだ。
これがそのサボってるバーテン。
日本語を独学で少々やっているらしく、なんとなく会話になるようなならないような。今年の暮れに大阪に日本観光に来ると言っていた。
<DAY 3>
今日の朝はさほど二日酔いではなかったのだが、ガッツリは食べられないので海鮮粥をいただいた。明洞周辺の飲食店は、まず日本語でOK。
ウォン安なのに何も買って帰らないのももったいないかと、ロッテデパートでいろいろ物色。何を買ったかは秘密。
新世界(シンセゲ)デパート近所に友人のお嫁ちゃんが来ているというので、待ち合わせてランチをすることに。
これが有名な南大門市場。東京だと、上野御徒町に似ている雰囲気。とにかく何もかもが雑に置いてあり、商売とかは本当に適当。
偽物のブランド品を売っていて「偽物あるよぉ~!」と、変なおじさんが流暢な日本語で声をかけてきてくれる。
韓国でまだ食べていないプルコギを食べる。
さらには参鶏湯も食べる。
たぶんこれで韓国の有名料理は一通りやっつけたことになる。
遊んでいると時間が過ぎるのはあっという間で、いよいよ帰国の途に就かねばならない時間になってしまった。ソウル駅から空港鉄道で金浦空港へ向かう。こんな都会から空港までは非常に近く、おそらく20分くらいで空港に着いたんじゃないだろうか。
空港駅には2014年アジア大会(仁川)のマスコットキャラクターが置いてあった。韓国でもこういうゆるいキャラが流行っているのだろうか。誰も群がっていないから人気はないのかもしれない。
これが帰りの搭乗機。
帰りの機内食。
左上から大根のキムチ、パイナップル、水、豆腐、グリンピースごはんとビーフシチューだったかな。豆腐はうれしかったのだが、開けたりしょうゆを垂らしたりと、食べるまでの工数がかかりすぎて狭い機内では面倒だったな。
無事到着!
着陸20分前くらいが非常に揺れて、機内は悲鳴でたくさん。揺れていること自体よりも、みんなの悲鳴が恐怖を増長して、あんまりいい心地ではなかった。
あっという間の2泊3日で、当初の目標である「韓国を胃袋に収めてくる」というものは十分に達成できた。というのも、帰宅しておならをしたら、なんと、キムチ臭いのだ。毎食キムチをたくさん食べるので、キムチのにおいが腹の中にこびりついているのだろう。
カツくん、美穂ちゃん、和美ちゃん、いろいろお世話になりました。おかげで安全に楽しく遊ぶことができました。
気に入っちゃったからまた韓国行っちゃうよー!
※本当は、次の旅のためにも立ち寄った飲食店を列挙したいのだが、飲食店を検索すること自体が難しいので割愛。
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