八丈島旅行 再び。

八丈島旅行 再び。

今回もMBA時代の恩師に誘われて八丈島に行くことに。今回の旅程は9月30日(金)〜10月2日(日)の2泊3日だ。現地で可能な限り長く滞在できるように、出発日は始発のANA1891便で、帰りは最終のANA1896便だ。前回とまったく同じ感じ。

1日目。

八丈島へ

とりあえず始発に乗るためには5:30ごろ起きて出発しなければならない。7:30発の飛行機なので、羽田空港第2ターミナルには7:00には着いておきたい。新宿バスタから羽田空港第2ターミナルへは約35分程度なので、6:00過ぎのリムジンバスに乗るために5:30に起きなければならないのだ。歳をとって、睡眠時間が短くなってはきているのだが、早朝に強制的に起きるというのはいつになっても辛いものだ。

羽田空港
羽田空港

無事に空港に着いて搭乗する。秋も少し進んだせいか、前回と違って朝焼けっぽい雰囲気。八丈島へはわずか30分くらいで到着してしまうので、大好きなB’zを聴きながら居眠りを取る。

ブロッケン現象
ブロッケン現象

今回はとても珍しい現象に出くわした。機内から窓外を見ていると、雲に搭乗機の影が写っているだけでなく、その周りに虹のような紋様が出ていてかなり不思議な光景になっていた。写真に写るかわからないがとりあえず記録に残ればラッキーだなと思ってiPhoneで撮ってみるとわりときれいに残ってよかった。あとで調べたのがこれは「ブロッケン現象」という現象だそう。”ブロッケン”って聞くと、キン肉マンの”ブロッケンJr.”を第一想起するのはわたしだけではないはずだ。

午前

ぶじ8:30過ぎに八丈島空港に到着し、預けた手荷物の受け取り待ち。そういえば、なぜかこの旅行の前に体調を崩し、熱は出るし腹は下すしで、今回の旅行もかなり不安になっていたのだが、前日までにだいぶ回復し、トイレに行く回数も減っていた。しかし、念には念をということで、手荷物が出てくるのを待っている間にトイレへ。すっきりするというよりも心の安心材料である。

荷物を取り終わって今度はレンタカー屋さんに車を取りに行く。今回借りているレンタカー屋さんは「カーセンター八丈」さんだ。どこのレンタカーでもいいのだが、先生からお薦めされた空港から徒歩3分くらいのレンタカー屋さん。電話して迎えにきてもらう。

電話をすると「赤いポストの前で待っていてください」とのことだったので、ポストを探すと写真のような懐かしい感じのポストがあり、その前で5分ほどだろうか待っていたらワゴン車がやってきて、別の組のご夫婦といっしょにレンタル場所に向かう。しかし、天気が悪い。

今日は金曜日ということでいちおう平日、会社のメンバーたちは動いている。9:00からの朝会にレンタルした軽自動車の中から参加。そうこうしていると腹が減ってきた。普段朝ごはんなんて食べないのに、旅先に来ると腹も欲望が強くなるようだ。しかし9時台から開いている都合のいい店なんかあるのだろうかとGoogleマップで検索してみると、「コーヒーハウスLL」さんがモーニングをやっているとのこと。早速向かってみる。

コーヒーハウスLL モーニング
コーヒーハウスLL モーニング

本来、洋食(トーストなど)のメニューを注文することが多いのだろうが、天邪鬼なわたしは和食をチョイス。これがたしか600円くらいだった気がする。とってもおいしくてあっという間に食べ終えて、ここでしばし仕事をする。

午後

八丈小島
八丈小島

昼が近くなってきたので、今度は八丈島で1番好きな温泉「みはらしの湯」に向かうことに。なんと平日の真っ昼間ということもあってか、貸切状態でものすごく得した気分。しかし、わたしは熱い湯に入れないことと、長く風呂に入ることができないので、せっかくの貸切でもすぐに上がってしまう始末。風呂を上がって休憩室で仕事をしようと思ったのだが、なんと持参したポケットWi-Fiの電波ないというもっとも危険な状態。すぐに街のほうに戻って電波を探る。

妙法寺八丈島別院
妙法寺八丈島別院

戻っている最中に、自宅近所にある「妙法寺」の別院の看板を再発見。なぜ再発見かというと、前回来たときも見つけていて、寄りたかったのだが車が自由にならなかったので心残りになっていた。今回は自分で車を借りているので立ち寄ってみたのだが、草木が鬱蒼としていてお堂を見ることすらできず撤退。

オンラインMTGなどをやっていたらそろそろチェックイン可能な時間になってきたので、ホテル方面へ向かう。

途中、行ったことのないホテルの向こう側のほうへ車を進めてみた。すると神社があり、道なき道を走っていくと、白く荘厳な神社が現れた。人は全然いないし風はビュービューいうしで、正直いうとやや怖い感じではあったのだが、行ってみてよかった。ここまで真っ白な神社は見たことがない。商売繁盛と健康を祈願してあとにする。

夕日ヶ丘からの八丈小島
夕日ヶ丘からの八丈小島

もう少し進めると、「夕日ヶ丘」という場所があり、駐車スペースもあるので立ち寄ってみた。文字どおり夕日が綺麗な場所らしいのだが、時間があわずこんな感じの普通の写真になってしまった。

八丈富士をぐるりと一周する形で投宿先である「八丈ビューホテル」さんにチェックイン。前回も来たことのあるホテルなので勝手知ったるホテルで気が楽である。地下の大浴場が気持ちいい。今回の朝食はバイキング形式ではなく、お膳立てしてくれるものらしく、「島自慢 18品目の小鉢お膳」と「海の幸 海鮮明日葉茶漬けお膳」の2つから選べる。2泊するのでそれぞれをお願いした。お茶漬けのほうが人気らしい。

八丈ビューホテル 和室
八丈ビューホテル 和室

前回は洋室だったが今回は和室をチョイス。ベッドがないのでとにかく広い。ひとりで使うにはかなり贅沢な感じになっている。コロナウイルス対策のため布団の上げ下げは自分でやらないといけないのだが、そもそも一度敷いたらそのままなのでなんら問題はない。

夜の部

部屋でオンラインMTGを2つほどこなして夜の食事に出る。本当は先生たちが会食をしているのだが、天邪鬼なわたしはそこに合流する気にならず、今日は一人で過ごそうと決めていた。どうしても島寿司は食べたいので寿司屋さんを探す。今回伺ったのは「寿司 波平」さん。正直どこでもよかったのだが、なんとなくきれいそうな内装だったのでチョイス。電話をしてみると空いてるとのことだったのでそそくさと。

島寿司
島寿司

入店してみると、空いてるどころか先客なし。後客もなし。つまり貸切状態。今日は温泉も貸切だったし本当についている。静かでよい。カウンターに座って大将と世間話でもしようかと思って瓶ビールと島寿司を注文。しかし、大正はあまり愛想がよくない(ただのシャイなのかもしれない)感じで、会話にならない。パクパクと寿司を貪ってあっという間に完食。ビールがまだ空かないのでうみかぜ椎茸とねぎまを追加注文。いずれもとてもおいしくてあっという間にペロリ。ビールも空いたのでお会計にした。

店を出てもビール1本しか飲んでいないのでさすがにまだ帰れない。近所の飲み屋さんを探すと「バーM’s」さんというお店を発見。すかさず電話をして開店状況を確認。22:00過ぎに店を開けるとのことで、30分ほど時間を潰す。店を見つけたらすぐに電話をかけるのは、島の文化なのかもしれないが突然の休みや閉店などが多々あり、行ってみても開いていないという状況が散見されるからだ。なのですぐに電話して状況確認してから向かうのが利口だ。

ここも入ってみると先客なし、後客なしの貸切状態。カウンターに座ってマスターと話を始める。このお店はコロナ前にはガールズバーをやっていて、地元のお客さんに人気だったのだとか。コロナになって女の子たちも本島に帰ったり、そもそもお客さんが来なくなったりといろいろあっていまのバーという形式に変えたのだそう。とても広くてちょっとしたパーティなんかにも使えそう。だが、島にそんなに人がいるわけでもないのでパーティなんていうのは珍しいイベントなのかもしれない。

バーM'sの味噌ラーメン
バーM’sの味噌ラーメン

バーのマスターは実は隣お店で「魚八亭」という居酒屋さんをやっていて、キッチンにも入るほどの料理の腕前。そのせいか、バーにはフードが充実していて、飲兵衛にはたまらない飲酒後のラーメンメニューもある。しかもインスタントなどではなく、ちゃんとした生ラーメンである。おいしくいただいてタクシーを呼んでもらってホテルに戻る。島のタクシーは0時過ぎると閉まってしまうので、0時前に呼んでもらうのが吉。タクシーなのに終電的な感覚を持っていないと歩いて帰るハメになるのだとか。

2日目。

午前

土曜日の今日は先生たちとも合流していっしょに遊ぶことに。午前中はダラダラと過ごす。まずは朝風呂とご飯をば。

八丈ビューホテル 朝食 海の幸 海鮮明日葉茶漬けお膳
海の幸 海鮮明日葉茶漬けお膳

これが人気というお茶漬けの朝ごはん。前述のとおりあまり腹(胃腸)の調子がよくないため、きちんと食べられずに残してしまう結果になり本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。こういう宿泊施設の朝ごはんって、旅の気分を上げてくれるし、出張のときであれば1日のモチベーションに影響するくらい大切なものだと常々考えている。それを誰もが嫌な早朝からご準備いただいている(仕事だといえばそれまでだが)ので感謝しているので、残すなんていうのはもってのほかなのだが今回ばかりはしっかりと食べられなかった。

底土港
底土港

腹の調子が戻らないので、薬局を探してビオフェルミンを買いに。ぶじ薬をゲットして飲み込んで前回シュノーケルをした底土港に行くも、ひとっこ一人もいない。天気も悪いし寒いので泳ぐ人はいないのだろう。沖縄などの海とはまた違う雰囲気だ。

午後

昼になり、先生たちと待ち合わせをしている「ココ・ムーン」さんへ向かう。あしたばパスタが名物なのだとか。

あしたばパスタ
あしたばパスタ

おすすめのあしたばパスタを注文。たしか1,500円。味は薄めでタバスコ攻め。量は多くわたしはこれでお腹が満たされたのだが、他のメンバーはほかにも食べたかったみたいだ。そのため、このあと「八丈島ジャージーカフェ」さんに行ってあしたばソフトを食べるのだとか。わたしはビーチサンダルできてしまったのでホテルにスニーカーを取りに戻る。カフェに戻ったら本当にみんなデザートを食べていた。信じられない。

今日の飛行機で帰るメンバーがいたので、遠くまで行かずに近所の観光スポットを見ようと、「玉石垣」を見に行く。恐竜の卵のような玉石が器用に積まれている。これは波の激しい八丈の海で丸くなった石なんだそう。流人の島である八丈島では、その人たちが海から陸に運んできて、石1つにつき1つのおむすびをもらえたのだと、工事現場の玉石垣の師匠が教えてくれた。貴重な話でありがたい。

ここで学習院大学の先生が帰途につく。我々は明日までいるのでこのあとも遊ぶことに。簡単なトレッキングができる「ポットホール」という場所に向かう。長年の水の流れで穴が空いた岩場がある場所らしい。そこに向かうまでの車道がなかなかのスリル。遅い(暗い)時間に行くのはおすすめできない。太陽がまだ昇っている間に行くことをおすすめする。そもそも暗い時間に行ったらポットホールそのものを見ることもできないだろう。

こんな感じの入り口で、写真のとおり水の流れ(落下)で岩がほげている。沢をずっと登って行くのだが、だいたい往復で30分くらいだろうか。初心者にも遊びやすいトレッキングだ。

夜の部

夜は、今回初めて来た先生のために「いそざきえん」さんを予約してあるそうで、そちらに向かう。その前に遊んだ汗を流しに「みはらしの湯」に立ち寄る。ここで1時間近く風呂に入って1日の疲れを癒す。そうこうしているうちに、ご飯の時間が近くなったのでホテルに戻らずに直接お店に行くことになる。車の運転をしないといけないのでアルコールなしで遊ばないといけない。

いそざきえん 御赦免料理
いそざきえん 御赦免料理

前回訪問時に、食べきれない量の料理が出てきたので、今回は4名での予約だが3名分の分量に調整していただいた。それでも食べきれずに、またまたもったいないことをしてしまった。お店側も廃棄するのも大変だろう。。

で、お酒を飲んでいなかったのでホテルに戻って飲むことに。先生たちは「リードパークリゾート八丈島」に泊まっているのでそちらで飲む。自分で買ったお酒がたくさんホテルに余っていたので、まずは自分のホテルに寄ってピックアップしてから先生たちの投宿先に向かう。ロビーが消灯する23時過ぎまで散々飲んでタクシーで自分のホテルに戻る。自分が乗ってきた車で、明朝先生が迎えに来てくれるそうだ。楽でよい。

3日目。

午前

今日の朝ご飯。

八丈ビューホテル 朝食 島自慢 18品目の小鉢お膳
島自慢 18品目の小鉢お膳

今日は昨日と変えているので「島自慢 18品目の小鉢お膳」をいただくことに。今朝は二日酔いと腹痛で昨日以上に食べられない。こんなにたくさんのおかずがあるので、平常時であればご飯を2杯くらい食べられそうだ。いずれも美味しいのだがたくさん残してしまって申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

食事をさっさと終えて、大浴場に風呂に入りに行く。朝の風呂は9:00までしか開いていないので、食事を急ぐ必要がある。これまた長い時間入っていられるわけではないのだが、大きなお風呂はやっぱり気持ちがいいものだ。

風呂を出てチェックアウトの準備をして10:00にチェックアウトしてロビーで仕事をしながら待っていると約束どおり先生たちが迎えにきてくれてた。今日は八丈富士にのぼることになっているのですぐに山へ向かう。

途中まで車で行ってそこから徒歩で意気揚々と登り始めただが、あまりにハードでしんどくてあっという間に汗だくに。9月からFitbitを装着しているのだが、そこで心拍数を見てみると170bpmくらいになっていてかなり心臓が動いているようだ。登り始めは天気がよかったのだが、頂上付近になるとご覧のとおりかなり曇っている。さらに風も強くて怖い感じだ。かなりウロウロしたのだが霧で前が見えず、どこが頂上かわからないくらいになっている。おそらくもっとも高いであろう場所まで行き引き戻した。

浅間神社
浅間(せんげん)神社

八丈富士の火口には「浅間(せんげん)神社」という神社があり、そこにも行ってみる。火口に向かって15分くらい歩いていると鳥居が見えてきて、神社っぽい様子になっている。しかし、神殿は造られておらず鳥居のみ。さすがにこの場所に神殿を造るのは無理だろう。

登山後にすぐにランチに行こうって話になっていたのだが、汗だくなので風呂に入ることに。今回はこれまで行ったことのない「裏見ヶ滝温泉」に立ち寄る。ここは無料で、かつ、水着で入るのでいわゆる混浴ということになる。先客は2名(男性)がいて、気持ちよさそうに風呂に入っていた。また、ここの風呂はシャンプーなどの洗剤類が使えないので、とりあえず水シャワーで汗を流してから湯船に浸かるだけといった感じだ。15分ほど風呂に浸かって、しっかりと身体を洗うために近所の有料温泉「ふれあいの湯」に行く。ここはシャンプーなども使用できるので、ちゃんと身体を洗って、帰りの飛行機に備える。休憩室でうたた寝も含めて1時間ほど休んで、いよいよ帰途に着く。

八丈島空港前
八丈島空港前

空港で先生を降ろして車を返しにレンタカー屋さんへ向かう。マイクロバスで送ってくれるというが、空港から至近なので「自分で歩くからいいですよ」と断って歩き出す。するとポツポツと雨が降ってきて、空港の建物に入る直前にはかなりの雨量でしっかりと濡れてしまった。しかし綺麗な虹が見られた。

再訪はいつになるかわからないけど、立て続けに来たことで八丈島にはかなり詳しくなった。