アップル2。

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昨日参加してきたディスカッションについて書かなければ…。ここに書いたり、人に教えたりすることで、人間の記憶力というのは飛躍的に向上する。だから、ここに書くのだ。
昨日は「アップル~iPodの快進撃~」といお題目のケースを利用してディスカッションをしてきました。今までのどの会よりも人が多く、あまり発言するチャンスもありませんでした。
ディスカッションの論点は、みなさんもご存知であろう、アップル社のV字回復についてである。
アップルは1980年代からパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」)を開発・販売してきた。しかし、90年代に入り、アップルの競合、Microsoftが「Windows 95」を発売することで、一気にシェアを落としてしまった。
その理由にはたくさんの要素があると思われるが、僕が考えるのは以下の2点だと考える。
【1】すべて(ハード、OS)を自前で開発しているため、コストの面で劣っている。
→外注できるものは、外注してしまったほうが低コストの場合もある。
結果として、CPUにIntel社製のものを採用し、Macの人気回復の一助となっている。
【2】Windowsは、OSと一緒にOfficeと呼ばれるビジネス向けアプリケーションも発売し、ビジネス用途でのシェアを一気に奪った。この背景には、当時パソコンはまだ高価なもので、個人で所有するよりも、法人で利用するほうが多かった。ゆえに、会社でWindowsに慣れてしまうと、Windowsマシンを自宅に購入するのである。
と僕は考えた。もちろん原因はこればかりじゃなくて他にもたくさんあるのだと思うが、僕が思いつくのはこの2つ。
こうやって、アップルはパソコンのシェアを落としていったと考えられるのだが、あの有名な「iPod」によって、史上最高売上なども達成するようになった。
じゃあ、なぜあんな小さなものが爆発的に売れたのだろうか?
デジタル化が急速に進んでいる時代の潮流にうまく乗れたからに他ならない。音楽CDをパソコンに入れ、MP3やAAC形式でパソコンに保存し、それをiTunesでiPodに落とし込む。非常に簡単な操作だけで、自分の好きな音楽を持ち運ぶことができるのだ。まして、ディスクを何枚も持ち歩く必要がない。
また、iTMSで音楽をダウンロード販売できるようにしたことも成功の要因だろう。
スティーブ・ジョブズは、交渉力が非常に長けていて、iTMSのコンテンツ数は、SONYが運営するmoraの比じゃない。さらに、SONYのMP3プレーヤーは、付属のアプリケーションだけでしか、音楽ファイルを端末に転送できない仕組みになっていたが、アップルはiTunesをダウンロードして誰でも使えるようにしたところにも、ユーザー視点志向の軍配があがる。
またiPod関連用品を製造するサードパーティの支援も1つの理由である。自分の会社のiPod関連用品が売れるようにと、iPodの販促を手伝うのである。車載オーディオは、アメリカではいまやほとんどの車にiPodを繋げられるようになっているそうだ。
アップルのCEOスティーブ・ジョブズは、ユーザーフレンドリーをテーマに開発を行ってきたようだが、意外にMac OSは使いにくい。Windowsの方が圧倒的に使いやすいと思うのは、僕だけかな…?