屋台ラーメン@方南町。

屋台ラーメン外観

ぼくの地元、方南町には屋台のラーメン屋さんがある。これはいまとなっては非常に珍しい店舗形態ではないだろうか。方南町にはほかにも有名なラーメン屋さんが存在するが、最近この店によく寄る。そんな中、ここでマスターと顔なじみになっていろんな話をしたのでブログにまとめておく。

屋台ラーメン内観

メニューはスタンダードな醤油ラーメンとそれにたまごやニンニクなどをトッピングアレンジしたものと、塩ラーメンの2種類だ。常連になるとキムチやチャーシュー、枝豆などのつまみを出してくれる。それで酒でも飲んでろと。そしてほかのイチゲンさんのラーメンが優先的に作られるのだ。それなので、僕のラーメンはいつも後回し。

飲みものはビールと焼酎(ウーロン茶が置いてあるのでウーロンハイも可)、日本酒の3種のみ。笑えるのが、ビールは常設されていることがほとんどないので注文が入るとマスターが近所のセブンイレブンまで買いに行くというスタイル。買いに行ってもらうと350ml220円くらいのビールが400円に高騰するから店舗を構えた商売ってすごい。なので、私の場合は持ち込みスタイル。そのときにマスターの分も1本や2本サービスするとそれで許してくれる。こっちのほうがよっぽどwin-winだ。いや、セブンイレブンも数が売れるからwin-win-winだ。

屋台ラーメン寸胴

暑い日も寒い日も20時頃から翌4時まで店を開けているマスター。歳を何度聞いても教えてくれないんだけど、おそらく60代後半から70代だろう。暑い日は暑さでまいっちゃうけど、寒い冬は本当に大変なんだそう。そりゃそうだ、風に吹きさらしの状態の屋台では深夜帯は想像を絶する寒さなのではないだろうか。「冬は寸胴の火がないと臨終する」と笑わせる。

そんな過酷な商売をなぜやっているのかと尋ねると「屋台というのは江戸時代からある商売の形なんだよ。寿司だって天ぷらだって、最初はこの形だったんだ。オレはこの伝統を死ぬまで守るんだ」と。

じゃあ後継者も早く作らないといけないじゃないかと追加で尋ねると「いまの若いものがこんな商売できるわけない。いや、できるかもしれないけどこんな辛いのはやらないほうがいい。お金があるなら店舗を構えてどっしり商売するのがいいよ。」と。

そしたら伝統が途絶えてしまうじゃないかとさらに追加で尋ねると「たとえ途絶えても、君たちの記憶に残ってればいいじゃんか。ガハハハハ!」と。

伝統が守られるようにと祈願も込めて、お会計の倍を払って店をあとにした。
ちょっと切ない晩夏の夜だった。

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