奥多摩散策。
梅雨の晴れ間になったので、奥多摩くんだりまで行ってみた。なんと珍しく平日の外出なのでガラガラ。ただ、残念なのは「ホリデー快速」が走っていないので、立川駅や青梅駅で毎度乗り換えが必要になること。しかし、乗り換えがあったから「青梅赤塚不二夫会館」に気づいて立ち寄ることができたのだが。まさに「これでいいのだ!」。
青梅駅。
物心がついて初めて下車したかもしれない。ここで青梅線をさらに乗り換えて奥多摩駅へ向かう。つぎの電車までまだ時間があるのでトイレに行こうとすると…。
あれ?わたしの好きな赤塚不二夫の画が。どうして?
こんどは古めかしい映画の看板がたくさん飾られている。よくよく見ていると、青梅は昭和レトロの街になっているとか。たしかになにかの散歩番組でも見たことがあるような気がしないでもない。
改札まで来てみると、なんとバカボンのパパが逆立ちして出迎えてくれている!あまりのかわいさに写真撮りまくり。近所に置いてある資料を見てみると、ここから歩いて4分のところに「青梅赤塚不二夫会館」があるとのこと。寄るしかない。今日はたまたまバカボンのシャツを着ていたりもするので、館の人によほど好きなんだなと思われそうで恥ずかしかったけど。
都心と違って電車の本数が極めて少ないので、時刻表を調べて目的地へ向かう。
Google mapを見ながら歩いていると本当に4,5分で到着。んー、ワクワクする。当初の目的よりもはるかに興奮気味。入口で入館料450円を払って鼻息荒く館内へ。
館内は入館料無料のグッズ販売ゾーンから始まり、有料ゾーンは各種作品の展示が1Fと2Fの2階建てで展開されている。すごく広いのと、平日のせいか、空いているためにのびのびと観覧することができた。ほとんど貸し切り状態。
※2020年5月2日追記:2020年3月27日をもって、残念ながら閉館となったようだ。
なんと館の外にツバメの巣ができていて、ひなが5羽ほど、親ツバメがせわしなく餌を運んで口移しで栄養を与えていた。5羽きちんと平等に与えてるのかな?と余計な心配をしてみる。
先ほど調べた時刻表に合わせて青梅駅へ戻る。本当は奥多摩駅の1つ手前の白丸駅で降りて奥多摩まで歩くつもりだったのだが、改めてGoogle mapで調べてみるとどうにも歩く距離が短すぎる感じだったので、さらにもう1つ手前の鳩ノ巣駅から歩くことに予定変更。赤塚不二夫会館への立ち寄りもそうだが、このように無計画でどんどん予定を変更していくフレックスな感じが旅の醍醐味。じゃないとストレスになっちゃうからね。
鳩ノ巣駅に到着!
駅前にはコンビニすらなく、なぜか大きな斎場が出迎えてくれた。駅前にデーンと斎場があるってのもなかなかに珍しいのではないだろうか。奥多摩町界隈の弔事を一手に引き受けているのだろうか。独占企業。
ここから奥多摩駅へ向けてひたすらに歩く。途中ある「もえぎの湯」に寄って、汗を流す予定だ。このもえぎの湯には約10年前にカヤックをやりにこのあたりに来たときに立ち寄って以来。どんな風呂だったのかもあんまり記憶にないのだが、とにかく混んでいた印象。今日は平日だから大丈夫だろう。
もえぎの湯に到着!トリップアドバイザーの口コミにも「混みすぎ!」とか酷評が散見されるが、今日は平日、ほぼ貸し切り状態。しかも、1時間プラスのおまけつき。3時間もいられる。そんなにいないけど。
前回来たときは文字どおり芋を洗う状態だったのだが、今日は本当に貸し切り状態。湯船はわたししか客がいなかった。超快適。
長風呂が得意でないわたしはせっかくの貸し切り状態だったのが早々に風呂を切り上げて昼食をとる。まずは、「やきビーセット(1,000)」で一杯。まぁ、レトルトの焼き鳥なのだがこういう場所だから致し方ない。
ここの食堂は、食券を入口付近で買って、注文ができあがるとなるポケベルみたいなやつを渡されて待つ仕組み。ショッピングモールのフードコートのような仕組みですね。つまり、セルフサービス。こちらも空いているので待たされることなく快適に食事ができた。
写真は「根っ辛うどん(700)」。
焼き鳥を食べながらテーブルに備え付けられていた本をぱらぱらとめくっていたら、この食べものがこの近隣の名物ということだったので食べてみた。うどんのコシが足りなかったが、味は悪くない。少々甘めのつゆに、わさびがたっぷりと入ってさっぱりとした味わい。
そしてここからまた歩いて奥多摩駅を目指す。せっかく汗を流したのだがまた汗かいちゃうなぁ。
都心からローカル線でわずか1時間半で来られると思えないくらいの大自然。気温が高かったのでぬるい水なのではないかと思って水に触れてみたが、それなりに冷たかった。
吊り橋。乗るとわりと揺れるのでそれなりのスリルを味わうことができる。
間もなく奥多摩駅。
14時ごろ奥多摩駅に到着!
自宅を8時過ぎに出て、いろいろ立ち寄ってこの時間なのでかなり有意義に時間を遣えた。早く帰ってワールドカップロシア大会日本初戦、対コロンビア戦に備えるのだ。
駅の脇に西東京バス株式会社のターミナルがあり、そこに掲示されていた看板。あまりにきれいに手書きされているので写真に撮ってみた。昭和54年開始と書いてあるが、そのころから掲示されているのだろうか。もちろん当時はDTPなんかないし、このようなサインを代書してくれるサービスがあったのかな。
この隣にある、「氷川サービスステーション」さんに寄って帰りの電車まで時間をつぶしをしたのだが、そこで食べた刺身こんにゃくのおいしいことったらない。写真は失念。これまで食べた刺身こんにゃくの中で確実にNo.1。買って帰りたくて店員さんに個別に売っていないのかを尋ねてみたのだが、残念ながら作るのが大変らしく多く作れないとのこと。「また食べに来てください」とにっこりされて、奥多摩をあとにしたのだった。
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