賞与。

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賞与がない。
これはどういうことを意味するかというと、年収の急激なダウンである。
今朝、会社の全体会議でそれを伝えられました。昨年末の昇給時にも、昇給は見送りになっていたので予想はしていたけれども…。
昨年の6月に僕がいる会社の親会社が、民事再生法適用になった。これは、支払い義務がなくなるという、平成の徳政令である。なんとも悪法としか思えない、借金を踏み倒したものが許されるというとてつもないものである。個人で言うところの自己破産。
その結果、僕らの会社には約4,000万円が未入金のままである。これは僕が所属している会社に借金をしているわけではなく、ビジネス用語でいうところの、「仕掛金」というものである。
一般にビジネスでは仕入れたものを、ある一定の期間を空けて一気に支払う方法が取られている。都度支払っていると計算が煩雑になったり、銀行の振込手数料もバカにならないからである。
本社の支払いサイトはかなり長く、今月納品したものの支払いが4ヶ月先である。120日。長すぎ。僕の周りには社長さんが多いので、釈迦に説法ながら書いておくと、支払いサイトが長い企業と付き合うときは要注意である。企業の体力(財力)がない証拠だ。
よって僕の会社は本社からの4ヶ月分の売上金が0円になってしまったのである。一大事だ。
2006年度の決算は、総売上約29,000万円、当期純利益約△1,500万円。
このような説明が行われたわけだが、代表からの言葉が
「この赤字を1年間で克服することはかなり厳しい」
「回復することはできると思っている」
「質問のある人はいますか?」
ん…?バカですか…?
克服するための策は何もないのか…?
今後の売上予想や、黒字転換するために必要な目標額とかの発表は…?
明らかにおかしい。そこで、せっかくMBAを勉強しているのだから、僕は試算してみた。
2007年度売上予想:約25,000万円
2007年度経常利益予想:約750万円
2007年度当期純利益:約525万円
今年度の会社が自由にできるお金は、525万円と出た。これが3年続かないと、黒字転換できない計算である。
ゆえに、3年間の昇給および賞与が見送られる恐れがあるとともに、この程度の利益だと、設備投資などの投資額が非常に限られてしまうため、僕のようなIT系は致命的である。
退職の日が近くなった。