テルモ。

NO IMAGE

今夜ももまれてきました。ついに最終回の経営戦略研究会。今回のケースは「テルモ」。
医療機器の総合メーカーで、僕らは体温計で馴染みあるメーカーだ。
この会社も1990年代前半には、3期連続で赤字を出すなど、僕らの知らないところで苦戦をしていたようだ。しかしながら、今では売上も右肩上がりになっている優良企業だ。
その赤字を連発していたテルモが、なぜ右肩上がりの経営に持ち直せたかを分析・ディスカッションする会だった。
テルモは体温計や注射針などで多くのシェアを取っていたが、1980年代中ごろに発売した「カテーテル」の技術革新や改良によって、多くの利益を出して業績を回復したようだ。
カテーテルは大きく分けて2種類あり、1つは検査用カテーテル。もう一方は治療用カテーテル。
検査用カテーテルとは、血管内にカテーテルを通して、血管に造影剤を入れることができるような、単純なカテーテル。
治療用カテーテルとは、脳梗塞や心筋梗塞などが起こった箇所まで、ガイドワイヤーと呼ばれる針金を使用して、カテーテルを部位まで到達させ、低侵襲手術と呼ばれる患部を直接治療するためのものだ。
脳や心臓など、人命に直結する部位の治療器具のため、非常に高度な技術力が求められるため、研究開発費がえらくかかってしまう。
まして、競争相手の外資系企業は、テルモの比でないくらいの研究開発費を投下しているので、今後の競争が非常に熾烈になると予想されている。
でかい企業はでかい企業なりに色んな悩みがあって、ビジネスってのは大変だなぁと再認識して帰宅した。